新潟県 令和7年度実施試験の実施要項を発表。春選考の出願申請受付も開始

新潟県教育委員会は2月6日、令和7年度(2025年)実施新潟県公立学校教員採用選考検査の実施要項を発表した。

新潟県の第1次検査(1次試験)については、前年度(令和6年度=2024年実施)試験から、従来の7月実施分に加えて小学校教諭のみ6月にも1次試験(1回目)を実施(1次試験の早期化・複数化)したが、今回の試験からは対象を「中学校教諭(国語、英語)」「高等学校教諭(国語、英語)」「特別支援学校教諭」にも拡大するとともに、名称を「第1次検査1回目(春選考)」として、5月11日(日)に前倒しして実施する(一般選考と身体障害者特別選考のみ実施)。
また、7月実施分については「第1次検査2回目(夏選考)」として、全種別(募集するすべての教科)、全選考(大学3年時特別選考を含む)を対象に7月6日(日)に実施する。
合格発表は、春選考が5月下旬(前年度試験では5月28日)、夏選考が8月上旬(前年度は7月30日)を予定している。

春選考の試験内容は、小学校が筆答検査Ⅰ(教職専門科目に関するもの・70分)と筆答検査Ⅱ(教科に関するもの:国語、算数・60分)。中学校(国語、英語)、高校(国語、英語)、特別支援学校は筆答検査Ⅰ(教職教養及び一般教養・60分)と筆答検査Ⅱ(教科等に関するもの・90分)、オーラルプレゼンテーション(中学校、高校の英語のみ実施)を実施する。小学校の筆答検査Ⅰ・Ⅱについては文部科学省から参考提供された小学校教員資格認定試験問題を利用する予定としている。
夏選考の試験内容については、従来同様の試験内容となる筆答検査Ⅰ(教職教養および一般教養に関するもの・55分)と筆答検査Ⅱ(教科等に関するもの・60分〜90分)、実技試験(中学校、高校の一部教科のみ実施)、オーラルプレゼンテーション(中学校、高校の英語のみ実施)となる。

第2次検査(2次試験=個人面接Ⅰ・Ⅱ)は8月21日(木)〜24日(火)の間の指定日(1日)に行われる。合格発表は9月下旬(前年度試験では9月24日)の予定となっている。

出願の受付期間は、春選考が2月6日(木)から3月6日(木)午後5時まで、夏選考が4月21日(月)から6月2日(月)午後5時まで、いずれも電子申請による受付となる。なお、電子申請の他に提出が必要な書類等については、別途郵送で提出する必要がある(※郵送の締切は春選考が3月6日、夏選考が6月2日のいずれも消印有効)。
春選考と夏選考については、同一種別(教科)に限り両方に出願できるが、春選考で合格した場合は夏選考に出願していても受検者名簿からは削除される。また、春選考で不合格となった場合は、夏選考では別の種別で出願することができる。

1次試験の日程の早期化・複数回実施や大学3年時特別選考等以外の、今回の試験からの主な変更点は下記の通り(※大学3年時特別選考についてはこちらの記事をを参照)。

①中学校教諭、高等学校教諭の出願について​、【中・高共通】の出願枠を撤廃し、【中学】【高校】の出願枠のみとする。
また、当該教科の中学校教諭と高等学校教諭両方の普通免許状を有する(もしくは令和8〈2026〉年4月1日までに取得見込みの)者は、第2希望としてもう一方の校種に出願できるものとする。さらに、小学校教諭の普通免許状を有する(もしくは令和8〈2026〉年4月1日までに取得見込みの)者は、第3希望として小学校教諭に出願できるものとする。

②新たな特別選考として、免許状を保有しない社会人実務者や大学院生等が、免許取得に係る期間について最大2年間採用候補者名簿登載期間を延長することができる「免許状取得猶予特別選考」を小学校、中学校(全教科)、特別支援学校、養護教諭で実施する。採用予定数は若干名(一般選考の採用予定数とは別枠)。
対象となるのは、昭和41(1966)年4月2日以降に生まれた者で「民間企業、官公庁等において、令和7(2025)年3月31日まで通算5年以上の勤務経験がある者(勤務経験は、常勤、非常勤〈アルバイト、パート〉であることを問わない)」または「国内の大学院を修了、または令和8(2026)年3月31日までに修了見込みの者」で、出願時に「免許状取得猶予特別選考申請書」により資格の有無を審査し、審査が通った場合に受検可能となる(審査が通らなかった場合は受検不可)。
試験については一般選考受検者と同様の検査を行い、合格した場合には最大2年間採用候補者名簿登載期間を延長することができる。ただし、令和10(2028)年3月31日までに出願した種別等の教員免許が取得できなかった場合は、「採用候補者名簿」への登載を取り消される。

③高校の一部教科を対象に実施する「社会人実務経験者特別選考」の募集教科として、今回の試験で募集を行う「工業化学」と「家庭」を追加する(他に農業と工業の機械、電気、土木、建築で実施)。一方で今回の試験で募集のない「水産」が外れる。

④1次試験の免除対象者として、新たに「国公立学校における正規教員経験者」を追加する(高校以外の募集区分で実施)。
国公立学校(小学校・中学校・高等学校・中等教育学校・特別支援学校)の正規教員(教諭・養護教諭・任用期限を付さない常勤講師)として、出願種別・教科(科目等)と同一職種等で、過去に3年以上(小学校教諭出願者については正規教員〈小学校教諭〉として1年以上。いずれも休職や育児休業等の期間を除く)の勤務経験がある者が対象となる。

⑤1次試験での加点制度のうち、免許状に関する加点対象について、新たに「小学校志望者で幼稚園教諭の普通免許状保有者(令和8〈2026〉年4月1日までに取得見込みの者も含む)」に対し「10点」を加点する。

現時点での今年度の採用予定数は、小学校200名(前年度260名)(※)、中学校200名、高校70名(前年度は中学校と中・高共通で246名、高校で32名)、特別支援学校90名(前年度80名)、養護教諭5名(前年度30名)となっている。なお、教科別の配置予定人数を反映した採用予定数については4月中旬ごろに新潟県教育委員会のホームページに掲載される。
(※小学校の採用予定数には、令和6年度(2024年)実施大学3年時特別選考の「令和8年度採用候補者名簿」登載者の人数を含む)

新潟県教育委員会・令和7年度実施 新潟県公立学校教員採用選考検査実施要項(PDF)
https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/attachment/433758.pdf

新潟県教育委員会・令和7年度実施 新潟県公立学校教員採用選考検査Q&A(PDF)
https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/attachment/433772.pdf

新潟県教育委員会・令和7年度実施 新潟県公立学校教員採用選考検査について
https://www.pref.niigata.lg.jp/sec/gimukyoiku/gimukyouinnsaiyou.html

新潟県教育委員会・教員になる夢、新潟県でかなえよう!~その感動、魅力あふれる新潟で(新潟県教員採用総合サイト)
https://www.pref.niigata.lg.jp/site/kyoiku/1356908141206.html