文部科学省の「全国の学校における働き方改革事例集」には、業務の見直しによる「働き方改革」の具体例が「朝の活動」「授業」「生徒指導」などの活動場面ごとに示されています。具体的に、どのような効率化が可能なのか、主なものを紹介していきます。
朝の活動
欠席・遅刻連絡等をWebアンケートフォーム等を活用してデジタル化
職員朝会や授業準備、保護者からの電話対応など、朝の学校はとても慌ただしいものがあります。そうした中で、欠席・遅刻連絡等をWebアンケートフォームで行うようにすれば、朝の忙しさを多少なりとも緩和することができます。
授業
教職員の勤務時間を考慮した時間割や定期テスト、学期の区分の見直しなど、教育課程の編成上の工夫
時間割の編成はある程度、学校に裁量権が与えられています。そのため、例えば職員会議を行う日は短縮授業にしたり、午前中に5時間授業を実施して下校時刻を早めたりといった工夫で、教員の負担を減らすことが可能です。
授業準備
ICTを活用した教員間の教材・指導案の共有
教材を一から作るのは大変ですが、他の教員が作ったものを改変・アレンジするだけなら、それほど時間がかかりません。そのため、教員間で教材や指導案を共有すれば、授業準備にかかる時間を省力化できます。
支援スタッフによるサポート
指導案等の文書の記入内容の精査、削減
生徒指導
専門スタッフによる対応
問題を抱えた児童生徒への対応は非常に難しい上に、対応を間違えるとこじれてしまうことがあります。そのためスクールカウンセラー等の専門家に委ねることができれば、教員の負担は精神的にも軽くなります。
登下校対応、夜間の見回りなどにおける地域人材の活用
学校行事
行事の削減・時間短縮
行事の中には、何のためにやっているのか目的があいまいなまま、前例踏襲的に継続しているものもあります。そうした業務の削減や時間短縮を行えば、準備にかかる手間も含め、教員の負担は軽くなります。
地域人材によるサポート
学校・学年・学級経営
効率的な経営と業務改善のPDCAサイクルを構築
一つ一つの取り組みの成果を検証した上で、統合できるものを統合するなどすれば、業務負担は減らせます。そうして業務改善のplan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)のサイクルを回すことができれば、業務のスリム化が図られます。
外部人材によるサポート
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