高知県教育委員会は1月23日、令和8年度(令和7年度=2025年実施)高知県公立学校教員採用候補者選考審査の概要を発表した。
高知県の第1次審査(1次試験)は、前年度試験(2024年6月1日実施)と同時期の5月31日(土)に実施する。1次試験は高知県内のほか関西会場でも実施するが、関西会場では小学校教諭と中学校教諭(保健体育を除く)、高等学校教諭(情報、工業、商業、農業、水産、福祉、看護のみ)、特別支援学校(小学部および中・高等部受審者)のうちの希望者が受験可能となる。
第2次審査(2次試験)は、面接審査が小学校、小中県立養護、小中栄養、特別支援学校小学部は7月26日(土)27日(日)に、中学校、高等学校、特別支援学校中・高等部は8月2日(土)3日(日)にそれぞれ実施する。また、実技審査(中高の英語、音楽、美術、家庭、保健体育と中学の技術、高校の書道で実施)は8月1日(金)に実施する。
中高の面接・実技試験が前年度試験(8月16〜18日実施)より2週間繰り上がった以外は、ほぼ前年度と同様の試験日程となっている。
また、募集要項の発表は3月上旬(前年度試験では3月8日)、出願受付は3月下旬から4月中旬までの予定(前年度試験では3月25日〜4月15日)としている。
今回の試験での主な変更点は下記の通り。
①大学3回生受審制度の新設
小学校教諭対象に、大学3回生が受審できる2タイプの選考審査として「大学3回生を対象とした早期名簿登載型選考審査」と「大学3回生を対象とした事前認定選考審査」を新たに実施する。
「大学3回生を対象とした早期名簿登載型選考審査」の受験者は、令和7年度実施試験の1次試験と2次試験を受験し、合格した場合には令和9(2027)年度の「教員採用候補者名簿」に登載される(※2次試験まで受験し、2次で不合格であった場合は令和8年度実施試験の1次試験は全部免除となる)。ただし、「大学3回生を対象とした早期名簿登載型選考審査」については大学からの推薦書が必要となる。
また、「大学3回生を対象とした事前認定選考審査」の受験者は、令和7年度実施試験の1次試験のみ受験し、合格した場合には翌年の令和8(2026)年度実施試験の1次試験が全部免除となる。
②第2希望出願枠の拡大
高等学校の一部教科(数学、理科)で行っていた、中学校の同教科への第2希望出願を全教科に拡大するとともに、中学校から高等学校の同教科への第2希望出願も可能とする。
③社会人特例出願対応教科の拡大
教員免許を持たない方で、企業経験等の専門性を持っている方が受審できる、社会人特例出願の対応教科(※)について、高校の「工業(電気・電子、化学、建築、土木)」「福祉」にも拡大する。
(※高校の工業〈機械〉、情報、水産〈機関、航海〉ではすでに実施)
④年齢制限の緩和
定年引き上げに伴い、年齢制限を60歳から「61歳」に変更する。
なお、試験に関する詳細は募集要項で示される。
高知県教育委員会・令和8年度(令和7年度実施)高知県公立学校教員採用候補者選考審査の概要について(PDF)
https://www.pref.kochi.lg.jp/doc/2017011000217/file_contents/file_2025122317744_1.pdf