【教育ニュース】文部科学省は12月26日、2024年度に採用された公立学校教員の採用試験実施状況を公表した。全体の競争率は3.2倍で、前年度の3.4倍を下回り過去最低を更新。統計が残る1979年度以降、小中高校全てで最も低かった。定年を迎えた教員の大量退職によって採用者数が増加していることに加え、受験者数が減少していることが要因。
調査は、都道府県や政令市の教育委員会などを対象に実施した。全体の受験者数は11万5,619人で、前年度より5,344人減少。採用者数は3万6,421人で440人増えた。
小学校の競争率が最も低かったのは1.2倍の熊本県、熊本市と鹿児島県。公立学校全体では熊本市の1.8倍が最低だった。
文科省は志願者の増加を目指し、教員の長時間労働是正や処遇改善を図るとともに、安心して産休・育休を取得できるようにするなど働き方改革を進める考えだ。
公立校教員の競争率3.2倍 24年度採用、小中高全て最低―文科省(時事ドットコム)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024122600636&g=soc
【参考】令和6年度(令和5年度実施)公立学校教員採用選考試験の実施状況について(文部科学省HP)
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/senkou/1416039_00012.html