兵庫県 令和7年度(令和6年=2024年実施)試験の主な変更点を公表

兵庫県教育委員会は12月15日、令和7年度(令和6年=2024年実施)兵庫県公立学校教員採用候補者選考試験での主な変更点を公表した。
兵庫県では令和7年度試験については、1次試験の実施日と大学3年生等への出願資格の拡大をすでに発表しているが、今回は「多様な人材の確保」「受験者の負担軽減」「ICTを活用した模擬試験」に関しての変更点を公表している。

今回発表された変更点は以下の通り
①「特別免許状授与を前提とした特別選考」の実施教科について、現在の高校「ネイティブ(英語)」「看護」「福祉」に加え、新たに中学校の「技術」「家庭」と、高校の「家庭」「工業」を追加する。
主な出願要件として、大学または大学院において当該教科に関わる学科を卒業(修了)し、令和7(2025)年3月31日までに民間企業、官公庁、研究機関等において正規職員として当該教科に関わる実務経験を3年以上有し、当該教科の教員として勤務を行うのに必要な高い専門知識・技能を有する者としている。

②「教員免許状取得期間猶予の付与を前提とした特別選考」を新設し、合格した場合、教員免許状取得のために最大2年間採用を猶予する。
主な出願要件として、民間企業、官公庁、研究機関等において通算して2年以上の勤務経験を有し(正規、非正規は問わない)、出願する区分・教科または職の普通免許状を令和9(2027)年3月31日までに取得することができる者としている。

③一部の校種・教科における2次試験での「実験実技試験」を廃止する。
廃止となるのは、小学校・特別支援学校区分(音楽及び体育)、中学校・特別支援学校区分の「理科」 、高等学校区分の「理科」「情報」「工業」「商業」の各校種および教科。
なお、「工業」の実験実技試験の廃止に伴い、「実習助手(工業)」の実験実技試験も廃止となる。

④ICTを活用した模擬授業実施教科の拡大
現在、中学校・特別支援学校区分の「社会」「数学」「理科」「技術」と高校区分の「地理歴史・公民」「数学」「理科」で実施しているICTを活用した模擬授業について、新たに中学校・特別支援学校区分と高校区分の「国語」でも実施する。

兵庫県教育委員会・令和7年度兵庫県公立学校教員採用候補者選考試験の主な変更点について
https://www2.hyogo-c.ed.jp/hpe/uploads/sites/5/2023/12/R7kyousaihenkouten.pdf

【参考】兵庫県 令和7年度(令和6年度=2024年実施)1次試験実施日と大学3年生等への出願資格の拡大を発表(2023.11.30)
https://book.jiji.com/information/news/news-10229/