「GIGAスクール構想」で児童生徒用の端末が1人1台ずつ配備され、学校教育は大きく変わろうとしています。教採でも、近年よく問われるテーマです。
2025年に出題した自治体北海道・札幌市、宮城県、栃木県、東京都、京都府、大阪府、奈良県、岡山県など
重要ワードGIGAスクール構想/1人1台端末/デジタル教科書/プログラミング教育/教育データの利活用/EdTech/生成AI/デジタルトランスフォーメーション

GIGAスクール構想
「GIGAスクール構想」は、児童生徒用に「1人1台端末」を配備する国の構想です。コロナ禍もあって配備が一気に進み、2021年4月には全国のほぼすべての学校に端末が整いました。端末の配備により、これまでの一斉講義での授業から「個別最適な学び」「協働的な学び」へのシフトも起き始めています。

デジタル教科書
1人1台端末の配備により、一気に普及が進んだのが学習者用(児童生徒用)のデジタル教科書です。記載内容は紙の教科書と同じですが、音声読み上げや拡大表示、ルビ表示などの機能があり、紙の教科書では学習上の困難がある子どもにとっては、有用なツールとなります。

プログラミング教育
現行学習指導要領から全校種で必修となったのがプログラミング教育です。小学校では以下の4類型に基づき、各教科や課外活動などを通じて実施していくことが求められています。また、中学校では主に「技術・家庭」で、高校では「情報Ⅰ」でプログラミング教育が行われています。

教育データの利活用
1人1台端末が配備されたことで、インターネットを通じて児童生徒の学習履歴などのデータが収集可能となりました。これらのデータを分析し、指導の改善などに活かす取り組みも行われています。

生成AIの活用
2023年、日本では生成AIが大きな話題となりました。きっかけは、米国のオープンAI社が「チャットGPT ver.3.5」をリリースしたことです。これを機に、学校教育においても一部の教員が授業や校務に取り入れるなどの動きが出てきています。
一方で、生成AIの活用に対しては「セキュリティ上問題がある」「子どもの思考力が育たなくなる」などの懸念もあることから、文部科学省ではガイドラインを出すなどして、適切な活用の仕方を示しています。


次の文は、「学校教育情報化推進計画」(2022年12月 文部科学省)の「第1部 我が国における学校教育の情報化の方向性(総論)」の「2. 学校教育の情報化に関する基本的な方針」の一部である。( )に入る適語の正しい組み合わせを選べ。(京都府)
ICTを活用した児童生徒の資質・能力の育成
Society5.0の到来により、更に技術革新が進んでいく新たな時代において、子供たちには、高い志を持つことと併せて、技術革新と価値創造の源となる飛躍的な( ① )を発見・創造することなど、新たな社会を( ② )する能力が求められる。特に、児童生徒が情報を主体的に捉えながら、何が( ③ )かを主体的に考え、見出した情報を活用しながら( ④ )し、( ⑤ )の創造に挑んでいけるようにするためには、学習指導要領において学習の基盤となる資質・能力として位置付けている情報活用能力の育成が必要不可欠である。
⑴ ①知 ②牽引 ③重要 ④他者と協働 ⑤新たな価値
⑵ ①知 ②開拓 ③誤り ④他者と協働 ⑤豊かな社会
⑶ ①知 ②牽引 ③誤り ④思考を整理 ⑤豊かな社会
⑷ ①技 ②開拓 ③重要 ④思考を整理 ⑤新たな価値
⑸ ①技 ②牽引 ③誤り ④他者と協働 ⑤新たな価値
(解答・解説)⑴ ➡同計画「第1部 我が国における学校教育の情報化の方向性(総論)」「2. 学校教育の情報化に関する基本的な方針」を参照。
2026年実施試験の“必出テーマ”を詳しく知りたい方は『KYOUSEMI』10月号をcheck✔
10月号の特集では、編集部員が最新の2025年実施試験を徹底分析し、2026年の教採で出題が予想される注目テーマをランキング形式で大予想! 予想ランキング上位のテーマとその他の要チェックテーマについて、基本情報や押さえておきたいポイントなどを、図やイラストを使って分かりやすく解説します。さらに、教採対策に欠かせない受験自治体の問題分析方法も伝授します。ぜひお手にとってご覧ください。

※2025年の実施問題例は、10月号の誌面にはもう1問掲載しています。