ここでは「教育DX」や「学校のICT化」について、論作文や面接でどのように問われるのか、どのように回答すればよいのかを解説していきます(※本誌掲載の問題より一部を抜粋)。
論作文の実施問題
京都市 2023年実施問題
個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実に向けて,「ICTの活用」が求められています。併せて,「情報モラル教育」の充実も必要不可欠です。これらのことを踏まえ,「ICTの活用」にどのように取り組むことが必要だと考えますか,論述しなさい。(600字程度)
回答のポイント(模範答案例)
【序論】中央教育審議会の答申で「個別最適な学び」や「協働的な学び」が提唱され,教員にはその実践が求められていることを記述。その上で,ICTを有効な「手段」「ツール」として活用していく姿勢を述べる。
【本論】問題文にある通り「ICTの活用」と「情報モラル教育」を柱(見出し)として立てる。「ICTの活用」については, EdTech(教育アプリ)などを活用しながら「個別最適な学び」を実施していくこと,端末を使って探究活動など「協働的な学び」を実施していくことを述べる。「情報モラル教育」については,「ネットいじめ」や「使い過ぎ」の問題について,子どもたち自身に考えさせ,話し合わせるような活動を実施してくことを述べる。
【結論】ICTの活用は,これからの社会を実現していく上で不可欠であること,並行して「情報モラル教育」を実施していくことで正しいリテラシーを育成することの大切さを述べる。
面接の質問例&模範回答
質問例
「GIGAスクール構想」で、1人1台端末が整備されました。教育活動でどのように活用していきますか?
質問例
別に1人1台端末やICTを活用しなくても,「個別最適な学び」や「協働的な学び」は実施できると言う人もいます。どう思いますか?
もっと問題に触れたい方は『月刊教員養成セミナー』2024年12月号をcheck✔
12月号の誌面では、この他にも「教育DX」や「学校のICT化」について、論作文や面接での質問例や模範解答を掲載しています。ぜひご覧ください。