いじめや不登校などの最新データ 筆記試験の過去問演習

いじめや不登校などの最新データについて、筆記試験の過去問をベースにした演習問題にチャレンジしてみましょう(※本誌掲載の問題より一部を抜粋)。

問題❶ いじめに関する問題(千葉県・千葉市の2024年実施問題を基に作成)
 次の文は、文部科学省「令和5年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」の【調査結果の概要】について述べたものである。(  )に入る適語の正しい組み合わせを選べ。

 いじめの重大事態の発生件数は( ① )件であり、前年度から増加し、過去最多となった。増加の背景として、( ② )の理解が進んだことによる重大事態の積極的な認定や( ③ )の意向を尊重した対応がなされるようになった一方、学校としていじめの兆候を見逃してしまうなどの( ④ )への課題や個々の教員が一人で抱え込んでしまうなどの組織的な対応への課題があったことなどが考えられる。

ア ①1,306  ②いじめの防止等のための基本的な方針 ③本人  

  ④未然防止・早期対応 
イ ①1,306  ②いじめ防止対策推進法 ③保護者 

  ④早期発見・早期対応
ウ ①508   ②いじめの防止等のための基本的な方針 ③本人  

  ④早期発見・早期対応 
エ ①508   ②いじめ防止対策推進法 ③保護者 

  ④未然防止・早期対応

問題❷ 不登校に関する問題(長崎県の2024年実施問題を基に作成)
 文部科学省「令和5年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」に示された、小・中学校における「不登校児童生徒について把握した事実」として割合が1番高いものを選べ。

⑴ 学校生活に対してやる気が出ない等の相談があった。
⑵ 生活リズムの不調に関する相談があった。
⑶ いじめ被害を除く友人関係をめぐる問題の情報や相談があった。
⑷ 親子の関わり方に関する問題の情報や相談があった。

問題❸ 総合問題(奈良県・大和高田市の2023年実施問題を基に作成)
 次の各文のうち、文部科学省「令和5年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」に照らし、誤りのあるものを選べ。

⑴ 2023年度の不登校児童生徒数は、小・中・高合計で41万5,252人と、過去最高を更新した。
⑵ いじめの態様で最も多いのは、「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる」である。
⑶ 暴力行為の発生件数では、「対教師暴力」が最も多い。
⑷ 学年別の自殺者数で見ると、中学校よりも高等学校の方が多い。
⑸ 小・中学校の不登校以外の長期欠席者の理由で最も多いのは「病気」で、10万人以上に上る。

(解答・解説)

問題❶:イ

問題❷:⑴

問題❸:⑶
➡ ⑶最も多いのは、「(児童)生徒間暴力」。


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