TOPIC 10 こども基本法

教育法規 出題頻度:★★★☆☆ 話題性:★★★★☆ 難易度:★★★☆☆

要点1:6つの基本理念(第3条)

こども基本法は、こども施策を社会全体で強力に推進していくための包括的な基本法として、2023年4月に施行された法律です。この法律で最もよく問われるのは、第3条の「基本理念」です。下に示す1~6(第一~六号)の内容を理解しておきましょう。

要点2:用語の定義(第2条)

こども基本法の第2条には、「こども」と「こども施策」の定義が示されています。この条文からもよく問われるので、しっかりと目を通しておきましょう。

予想問題
 次の各文は、こども基本法の内容について述べたものである。誤っているものを選べ。

⑴ この法律において「こども」とは、心身の発達の過程にある者を言い、年齢や学齢での定義はなされてはいない。
⑵ こども施策とは、こどもを出産した後に行われる施策のことで、就労や結婚、妊娠などに関連する施策は含まれない。
⑶ こどもは、大切にされ、基本的な人権が守られ、差別されない。
⑷ こどもであっても、年齢や発達に応じて、自分に直接関係することに意見を言えたり、社会のさまざまな活動に参加できたりする。
⑸ 子育ては家庭を基本としながらも、家庭で育つことが難しいこどもについては、家庭と同様の環境が確保されるようにする。

(解答・解説)

 ➡⑵「こども施策」には、就労や結婚、妊娠に関わる施策も含まれる。こども基本法第2条第2項第二号を参照。

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