最新教育キーワード解説 「生成AI」

教員採用試験で登場する可能性のある、重要な最新教育キーワードを解説します。言葉の意味をしっかり把握して理解を深めましょう。毎週火曜日に更新します。


【生成AI】

 大量の学習データを基に文章や画像を自動的に作り出す人工知能(AI)。専門的な知識がなくても簡単な言葉で指示を出せる対話型AIの「チャットGPT」などが代表格。人間が行う業務の大幅な効率化が期待され、企業などで活用が広がり始めた。
 一方、学習データとして入力した情報が外部に漏えいするリスクなどが指摘されるほか、社会や経済の在り方に大きな影響を与えるとの懸念も強い。

〈チャットGPT〉
 米新興企業オープンAIが開発した、対話型の人工知能(AI)で、2022年11月に公開された。インターネット上の文章などを大量に機械学習することで、人間と会話をしているような自然な文章を生成できる。

 チャットGPTなどの生成AIを巡り、文部科学省は2023年7月、小中高校での活用に関する指針を発表した。個人情報の流出や偽情報の拡散といったリスクに対応するため、まずは十分な対策を講じられる一部の学校で試行するとの考え方を提示。夏休みの課題については、生成AIで作られた作品をそのまま提出することは不適切・不正に当たる場合があるとして、十分な指導を求めた。