東京都 令和6年度選考(7年度採用)の結果を公表。全体の最終倍率は1.7倍に

東京都教育委員会は9月30日、令和6年度東京都公立学校教員採用候補者選考(7年度採用)の結果について公表した。

今年度の受験者数は8,570名で前年度の7,948名から622名増加となり、令和4(2022)年度の8,607名以来3年ぶりに8千人台となった。
一方、選考合格者である名簿登載者数は4,999名で、前年度の4,926名からは73名増に留まった。
また、名簿登載者数に対する受験倍率は全体で1.7倍(前年度1.6倍)で、2年連続で2倍を割り込んでいる。

主な志願区分別の名簿登載者(キャリア採用選考での名簿登載者を含む)は、小学校(英語コース13名を含む)2,118名、中高共通(国語・地歴・公民・数学・物理・化学・生物・英語・音楽・美術)1,527名、小中共通(音楽・美術・理科)192名、小中高共通(家庭・保健体育)296名、中学校(技術)が28名、高校(情報・商業・工業・農業・福祉)72名、特別支援学校596名、養護教諭117名。また、特別選考(家庭〈調理〉・福祉)で3名、養成塾特別選考(小学校・特支)で41名、国際貢献活動経験者特別選考で9名が名簿登載者となった。
校種別の倍率は小学校が1.2倍、中高共通2.0倍、小中共通1.4倍、小中高共通3.6倍、中学校1.2倍、高校2.5倍、特別支援学校1.3倍、養護教諭7.2倍となった。

今回の試験から新設した選考については、大学3年生前倒し選考の通過者(※昨年度の前倒し選考通過者1,829名)を対象に実施した「3年生前倒し通過者選考」では1,362名の受験者に対し991名が名簿登載者に。教員経験者で一定のキャリアを積んだ方を対象に「主任教諭」で採用する「キャリア採用選考」では165名の受験者に対し22名が名簿搭載者となった。
また、昨年度の試験から実施している東京都公立学校における正規任用教員経験者を対象とした「カムバック採用」には受験者124名に対し95名が名簿登載者(昨年度は受験者102名、名簿登載者83名)に、社会人経験者特例選考における「免許取得期間猶予希望者」には受験者173名に対し122名が名簿登載者(昨年度は受験者149名、名簿登載者88名)となり、受験者数、名簿登載者数とも前年度を上回った。

東京都教育委員会では、合格者に対する取組として、①民間企業からの転職者等を対象とした任用前研修(模擬授業等) ②小学校全科の採用予定者を対象とした学校体験プログラム及び学級経営や学級事務等に係る講座、個別相談 ③採用予定者を対象とした座談会 などを今後実施する。

東京都教育委員会・令和6年度東京都公立学校教員採用候補者選考(7年度採用)の結果について
https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/press/press_release/2024/release20240930_01.html

【参考】東京都 2次試験合格者4,999名を発表(2024.09.30)
https://kyousemi.book.jiji.com/municipality/3854