長野県 令和8年度(令和7年=2025年実施)試験は6月28・29日実施。一般教養を廃止へ

長野県教育委員会の第1122回教育委員会定例会が11月15日に開かれ、この中で、令和8年度(令和7年=2025年実施)の長野県教員採用選考における変更点が議題に上がった。

長野県教育委員会のホームページにある第1122回教育委員会定例会資料の中で「令和8年度教員採用選考における変更点等について」として公開された資料によれば、令和8年度の長野県教員採用選考の1次試験については、令和7年度選考の実施日(2024年6月29日、30日実施(※))と同時期となる、2025年6月28日(土)29日(日)に実施する。
(※高校は1日間〈前年度は6月29日のみ〉、それ以外の校種は2日間実施)
また、2次試験は7月下旬から8月上旬に実施するが(令和7年度選考では8月5日〜9日に実施)、これまで9月下旬(令和7年度選考では9月19日)としていた採用予定者発表(最終合格発表)については日程を前倒しして、8月末の発表を予定している。

今回公開された、令和8年度教員採用選考における変更点(試験日程を除く)については以下の通り。

①小学校、中学校、特別支援学校共通
◯一次選考試験内容の変更
・一般教養(教職に関するものを含む)を廃止し、専門教科に教職教養を含む。
・小論文を廃止し、電子申請出願時に200字程度の課題作文を入力させる。
・集団面接を廃止し、個人面接を実施する。
◯「信州UIJターン秋選考」対象者の拡大と選考枠の追加
・受験者の条件を緩和し、受験者の条件を「過去に長野県以外の国公立学校の正規教員の経験が1年以上ある者」とする(※これまでは「長野県以外の国公立学校の正規教員であり、受験時に1年以上の正規教員経験がある者」)。
・他県正規教員、社会人経験者を対象に、特定の山間地校への勤務を条件として正式採用する選考を実施する。
◯特定免許取得予定講師の優先的採用
・二次不合格の上位者を特定免許取得予定講師として任期付き採用教員として任用し、任用期間中(最大3年間)に長野県教育委員会が指定する特定教科の免許状を取得した場合に正式採用とする。

②小学校、中学校共通
◯免許状を所有しない社会人受験者を対象とした免許取得期間の猶予
・免許状を所有しない社会人受験者が合格点に達した場合、臨時免許状を発行して臨時的任用教員として任用し、免許取得まで最大3年間の採用を猶予する。
◯特別選考枠の設置
・長野県内講師経験2年以上かつ複数教科の中学校免許状所有者は一次選考を免除する。

③特別支援学校のみ
◯特別選考枠の設置
・長野県内講師経験2年以上かつ特別支援学校教諭免許状を有する者で、複数教科の中学校免許状所有者または小学校免許状及び中学校免許状所有者は、一次選考を免除する。

④高等学校のみ
◯一次選考試験内容の変更
・一般教養(教職に関するものを含む)を廃止し、教職教養は、専門教科と併せて実施する。
・社会人を対象とした選考は、小論文を免除する。
◯二次選考試験内容の変更
・集団面接を廃止し、個人面接の延長で、集団面接時の評価項目を確認する。
◯「信州UIJターン秋選考」対象者の拡大
・受験者の条件を緩和し、受験者の条件を「過去に長野県以外の国公立学校の正規教員の経験が1年以上ある者」とする(※これまでは「長野県以外の国公立学校の正規教員であり、受験時に1年以上の正規教員経験がある者」)。

長野県教育委員会・第1122回教育委員会定例会資料
https://www.pref.nagano.lg.jp/kyoiku/kyoiku/goannai/shiryo/r6teireikai-shiryo/1122shiryo.html

長野県教育委員会・令和8年度教員採用選考における変更点等について(PDF)
https://www.pref.nagano.lg.jp/kyoiku/kyoiku/goannai/shiryo/r6teireikai-shiryo/documents/1122_g2.pdf