東京都 令和7年度試験(2025年実施)における変更点を公表。新たに奨学金返還支援事業を開始

東京都教育委員会は2月3日、「令和7年度東京都公立学校教員採用候補者選考(8年度採用)における主な変更等について」として、令和7年度(2025年実施)試験での主な変更点等を公表した。

今回公表された主な変更点は以下のとおり。
①適性検査(SPI3)の導入
社会人経験者や民間企業を併願する方も受験しやすくなるよう、英語の教員(受験区分「中学校・高等学校共通 英語」)及び技術の教員(同「中学校 技術」)の1次試験において、「教職教養」に替えて「適性検査(SPI3)」での受験も可能とする。

②大学推薦で受験可能な校種等・教科(科目等)の拡大
すべての大学等から一般選考で募集するすべての校種等・教科(科目等)で受験できるように見直す。
(※これまでは東京都教育委員会と連携協定を締結している大学が設置する教職大学院のみが一般選考で募集するすべての校種等・教科(科目等)の受験が可能で、その他の大学等〈受験する校種等・教科(科目等)に関する免許状取得のための課程認定を受けている大学・大学院(教職大学院含む)・短期大学〉は「小学校全科(英語コース含む)」「中学校 技術」「高等学校 工業」「特別支援学校」のみが受験可能だった)

③併願の拡大
社会人経験者(特例選考6)について、特別支援学校等への併願を可能とする。

なお、東京都の選考日程については、1次試験(大学3年生前倒し選考も含む)が7月6日(日)、キャリア採用選考受験者を対象としたキャリア論文選考は7月13日(日)、2次試験は面接が8月16日(土)17日(日)18日(月)の3日間、実技(対象教科のみ)は8月24日(日)に実施する。合格発表は1次が8月5日(火)、最終の合格発表は9月30日(火)に行う。
出願の受付は4月1日(火)午前10時から5月8日(木)午後6時まで、東京都公立学校教員採用ポータルサイトのマイぺージから行う。
また、実施要綱については3月下旬(前年度試験では3月22日)に公表予定となっている。

また、東京都では都内の公立学校(幼稚園~高等学校、特別支援学校)に就職した学生・社会人経験者等を対象にした奨学金返還支援事業を新たに開始する。
令和7年度の採用者から対象となり、支援期間は採用2年目から11年目までの10年間で、奨学金の返還総額の2分の1を都が本人に代わって返還する(支援額の上限:150万円)。
詳細については、3月下旬に公表予定としている。

東京都教育委員会:令和7年度東京都公立学校教員採用候補者選考(8年度採用)の主な変更点と奨学金返還支援事業の開始について
https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/information/press/2025/02/2025020304

東京都教育委員会:令和7年度東京都公立学校教員採用候補者選考(8年度採用)の主な変更点と奨学金返還支援事業の開始について(pdf)
https://www.kyoinsaiyopr.metro.tokyo.lg.jp/pdf/r7/changes.pdf