大分県教育委員会は2月6日、ホームページで令和8年度(令和7年=2025年実施)大分県公立学校教員採用選考試験の変更点等を公表した。
今回の試験からの変更点は下記の通り。
①1次試験県外会場の増設
1次試験の県外会場について、これまでの大阪会場に加え「東京」と「福岡」にも会場を設置する。県外会場の増設によって、受験者の確保並びに県外に在住する受験者の負担軽減を図るとしている。
(※大分県内では2会場設置)
②一般選考の受験資格要件の緩和
これまで、「試験区分に応ずる教諭普通免許状を現に有している者又は3月31日までに取得見込みの者」としていた要件を、大学3年生に対しては適用しないこととして、大学3年生の一般選考受験を可能とする。ただし、対象となる校種や実施形態等は現時点では公表されていない。
また、特別支援学校教諭および高等学校教諭(水産)についても、受験資格要件を緩和する(※)。
※特別支援学校=「小学部志望者は小学校教諭普通免許状、中学部志望者は中学校教諭普通免許状、高等部志望者は高等学校教諭普通免許状に加えて、特別支援学校教諭普通免許状又は盲・聾・養護学校のいずれかの教諭普通免許状を現に有している者又は3月31日までに取得見込みの者」としていた要件に、「特別支援学校教諭普通免許状について、採用後3年以内に取得する意思がある者を含む」を追加。
※高校水産=「水産又は商船の高等学校教諭普通免許状及び3級以上の海技士の海技免状を現に所有している者又は3月31日までに取得見込みの者」としていた要件に、「3級以上の海技士の海技免状については、採用時期の延期を申請し1年以内に取得する意思がある者を含む」を追加。
③小学校教諭の1次試験専門試験内容の変更
小学校の1次試験の英語からリスニングを廃止する。
④特別選考Ⅳ(他県教諭特別選考)における小学校教諭及び中学校教諭受験資格の緩和
大分県以外の公立の学校又は国立大学法人が所管する学校の正規教員としていた特別選考Ⅳの要件を緩和し、小学校教諭及び中学校教諭については、私立学校の正規教員の受験を可能とする。
⑤採用時期延期の対象拡大
大学院修士課程等での修学を希望する大学生(大学院生を含む)のみを対象としていた採用時期延期の対象を拡大し、教員免許状の新たな取得(海技士の海技免状を含む)等のために大学の専攻科等での修学を希望する大学生(短期大学生、大学院生及び専攻科等に在籍する者を含む)も対象とする。
⑥補欠合格制度の導入
一般選考の各試験区分(教科・科目等)の2次試験合格者選考において、合格者に加えて補欠合格者を決定する補欠合格制度を導入する。採用予定者数に応じ、区分ごとに補欠合格者数を設定し、補欠合格者は、合格者と同様に選考し補欠合格者名簿に登載する。補欠合格者には順位を付け、合格者から辞退者が出た場合等に順位順に新たな合格者とする。補欠合格者名簿の登載期間は実施年度の3月31日までとする。
なお、大分県の1次試験については6月15日(日)に実施となるが、2次試験の日程など試験の詳細については、4月上旬頃(※前年度試験では4月1日)に実施要項にて公表される。
大分県教育委員会・令和8年度大分県公立学校教員採用選考試験(令和7年度実施)の変更点について(PDF)
https://www.pref.oita.jp/uploaded/attachment/2232554.pdf
大分県教育委員会・令和8年度大分県公立学校教員採用選考試験(令和7年度実施)
https://www.pref.oita.jp/site/kyoiku/r8oita-kyoinsaiyo.html