熊本県教育委員会は12月15日、ホームページで「令和7年度熊本県公立学校教員採用選考考査の主な変更点及び日程について」として、令和7年度(令和6年=2024年実施)採用試験の日程の概要と主な変更点を公表した。
試験日程については、すでに第一次考査(1次試験)について、令和6年度試験(2023年実施)での実施日だった7月9日よりも前倒しして、文部科学省の日程の目安であり、かつ九州エリアでの統一試験日にあたる6月16日(日)に実施することを公表していたが、第二次考査(2次試験)についても令和6年度試験(8月13日〜18日実施)よりも前倒しとなる、7月下旬から8月上旬に実施する予定としている。
試験日程以外での主な変更点としては、下記の4点が挙げられている。
①大学推薦制度の導入
・大学から推薦された者は、1次試験のすべてを免除する(小学校、中学校の全教科及び高等学校の一部教科で実施)。
②社会人を対象とした免除制度の拡大→『キャリアチェンジ』特別選考の実施
・民間企業等で一定の勤務経験があれば、教員免許を所有していなくても受考できる資格を全志願区分対象に追加する。また、教員免許を所有していない合格者には、教員免許取得のための採用猶予期間を設ける。なお、採用は志願区分・教科に該当する教員免許取得後の4月1日とする。
③中学校・高等学校における併志願制度の導入
・高校の志願者で中学校教諭の普通免許状を所有している者、または令和7(2025)年3月31日までに取得見込の者については、中学校を1次試験で併志願することができる。なお、対象となる教科については、実施要項で明示する。
④1次試験での専門教科等(実技教科を除く)の考査時間の短縮(統一)
・専門教科等の考査時間を現行の80分から60分に短縮する。ただし、実技考査を実施する教科(※)については、現行の50分から60分に変更する。これにより1次試験での専門教科の考査時間については60分で統一される。
(※令和6年度試験では中学校の「音楽」「美術」「保健体育」、高校の「美術」「書道」「保健体育」が該当)
なお、変更点についての詳細は、4月上旬頃に発表する実施要項に掲載される(令和6年度試験では5月2日公表)。
熊本県教育委員会・令和7年度 熊本県公立学校教員採用選考考査の主な変更点及び日程について (PDF)
https://www.pref.kumamoto.jp/uploaded/life/191722_487574_misc.pdf