
教育原理 教育時事 出題頻度:★★★★★ 話題性:★★★☆☆ 難易度:★★★★☆
要点1:押さえるべきキーワード
「障害のある子供の教育支援の手引」は、「教育支援資料」を改訂する形で、2021年6月に公表された手引です。試験でよく問われるキーワードについて、概要を理解しておくようにしましょう。

要点2:主な発達障害の種類と定義
近年、学校では「発達障害」の子どもへの対応が大きな課題となっています。手引には、障害別に主な特徴が示されているので、最低限それだけでも押さえておきましょう。

予想問題
次の各文は、文部科学省「障害のある子供の教育支援の手引~子供たち一人一人の教育的ニーズを踏まえた学びの充実に向けて~」(2021年6月)の内容について述べたものである。下線部が誤っているものを選べ。
⑴ 合理的配慮とは、障害のある子どもが、他の子どもと平等に「教育を受ける権利」を享有・行使できるよう、学校の設置者等が必要かつ適当な変更・調整を行うことをいう。
⑵ インクルーシブ教育システムの構築のためには、障害のある子どもと障害のない子どもが、可能な限り同じ場で共に学ぶことを目指すべきである。
⑶ 子ども一人一人の教育的ニーズに最も的確に応える指導を提供できるよう、連続性のある多様な学びの場の一層の充実・整備などを着実に進めていくことが求められている。
⑷ 学習障害とは、①他者との社会的関係の形成の困難さ、②言葉の発達の遅れ、③興味や関心が狭く特定のものにこだわることを特徴とする発達の障害である。
⑸ 注意欠陥多動性障害とは、脳の働きである注意力に問題があり、衝動的で落ち着きのない行動により、生活上、さまざまな困難に直面している状態をいう。
(解答・解説)
⑷ ➡⑷自閉症について説明したもの。同手引「第3編 障害の状態等に応じた教育的対応」「Ⅶ 自閉症」を参照。
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