近年、教員採用試験には大きな変化が起こっています。それも毎年少しずつ変化を遂げている最中です。だからこそ、受験を控えるみなさんは、“イマの教採”をしっかりと把握することが超重要なのです。情報をアップデートしなければ、大事な試験のチャンスを逃すなんてこともあり得ます。まずはみなさんが立ち向かう教採の現状を知っていきましょう。
イマの教採の選考倍率
全体の選考倍率は低下傾向にアリ
教員採用試験の選考倍率は、右のグラフの通り、年々低下しています。2024年実施試験では、2.7倍となりました。受験者数が減少している一方で、採用者数を増やしている自治体が多いため、倍率は低下しています。次ページから説明する「3年生受験」や「秋季受験」「冬季受験」等の実施も始まっていますが、現状は低下傾向に変化は見られません。
ただし、上記の「3年生受験」等は実施自治体が急増中です。今後倍率に変化が見られることも考えられるため、注意が必要です。
校種・自治体別では超高倍率も…!
教採全体の選考倍率を見て安心された方もいるかもしれません。しかし、校種や自治体別の倍率を見ていくと、全く別の印象を持つはずです。
下の表は、校種別の3年間の倍率、自治体×校種別に見たときの高倍率TOP3(2024年)をまとめたものです。校種別の倍率を見ると、校種によって倍率が全く異なること、また、倍率が下降を続けている校種だけではないことが分かるでしょう。
自治体×校種別の倍率では、数字が1 桁増え、自治体・校種によっては超高倍率受験に挑戦することもあり得ることが分かるはずです。
全体の選考倍率が低下傾向にあることは事実ですが、このように見方を変えると実は全く油断できないのがイマの教採です。倍率の見方や教採の変化を正しく理解することで、教採合格のチャンスを逃さずつかみましょう。
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