まずは、教員採用試験を初めて受験する人に向けて、面接試験の実施方法、流れなど基本情報を解説します。
面接試験は、多くの自治体が2次試験以降に実施
教員採用試験は、1次試験が5月中旬~7月中旬に行われ、その合格者が6月下旬~9月上旬にかけて行われる2次試験に進みます。そして、多くの自治体では1次試験で教職教養や専門教養などの筆記試験による選考を行い、2次試験で面接試験を行います。これは、ある程度人数を絞った段階で、じっくりと受験者の人となりを見るためです。ただ、一部では1次試験から面接試験を行っている自治体もあるので、自分が受験する自治体の情報を確認しておきましょう。

面接試験には「個人面接」と「集団面接」がある
面接は受験者1名で行われる「個人面接」と、複数人の受験者で同時に行われる「集団面接」があります。それぞれ、注意すべきポイントがあるので押さえておきましょう。

面接試験の大まかな流れ
面接試験本番の大まかな流れは以下のように、入室➡︎着席➡︎質疑応答➡︎退室となります。
事前にこの流れで繰り返し練習をして、落ち着いて臨めるようにしましょう。

面接試験の評価項目
面接試験の評価項目は自治体によって異なります。必ず、受験自治体の実施要項などで確認をしておきましょう。以下は評価項目例ですが、知識よりも人間性を中心に評価されることが分かります。
2024年実施試験の評価項目例
東京都
教職への理解、教科等の指導力、対応力、将来性、心身の健康と人間的な魅力等
大阪府
● 教育を取り巻く状況や課題を理解しているか
● 教職について理解し、意欲をもって取り組む姿勢はあるか
● 実践的なコミュニケーション能力を備えているか
神奈川県
姿勢・態度、判断力・表現力、堅実性・信頼感、協調性・社会性、専門性・多様性、適応性・使命感
愛知県
積極性、表現力、責任感、協調性、適応性、社会性
福岡県
態度、表現力、コミュニケーション能力、積極性等
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