面接の秘訣を伝授!

最新の『月刊 教員養成セミナー』から、教員志望者の方々に役に立つ情報を抜粋してお伝えします。


『教員養成セミナー』8月号では、今夏の面接試験で押さえておきたい4大教育テーマを紹介。そして、大学で長年教採受験者の指導を続けている濱本 一先生より教採面接合格の秘訣を伝授してもらうとともに、今夏の面接で問われるよりすぐりの20の質問と、その質問に対する「合格回答」を解説しています。

まず、願書や自己PR書を見直し、模範回答例を参考にして、自分のベスト回答を作りましょう。回答ができたら、必ず「声」に出して練習してください。声に出すことで、記憶が定着しやすくなります。スマホを使って録音や録画をしてみるのもよいでしょう。客観的に自分の声や話す姿勢、表情を見ましょう。面接時の自分をイメージすることが大切です。

さらに、友人など第三者の前で練習してください。恥ずかしいかもしれませんが、誰かに見てもらうことで自分では気が付かないことを発見できます。練習の積み重ねが自信につながります。

面接試験では、回答は短く、面接官と会話のキャッチボールをするように心掛けてください。「アピールしなくては」という焦りから長く回答する人がいますが、面接官の頭には入っていきません。

会話のやりとりをするうちに、面接官の聞きたいことが次々と出てくるのが理想です。大事なことを先に述べるようにして、次の質問に答えていく方が、結果として面接官の興味を持続させ、好感度が高くなります。そのうえ、伝えられる情報量は多くなります。

面接試験では、いくら自分の長所や特技、実績を並べても、それだけでは高評価は得られません。例えば、「学生時代に、サークルのリーダーとして活動した」と述べたとしても、面接官にはその受験生が教師として活躍する姿とは結びつきません。しかし、「サークルのリーダーとしてチームをまとめた経験を、学級経営にも生かしていく」と述べると、具体的に教師になって活躍する場面を面接官に思い描いてもらうことができます。

面接対策のスタートとして、まずは自分の「理想の教師像」と「育てたい子供像」をかためましょう。教師への熱意が何よりも大切です。自分の回答をまとめるのに困ったら、受験する自治体が掲げている「求める教師像」や「理想の子供像」をウェブサイトなどで読みましょう。

また、これからの教師像でカギになるのは、テーマ1の「令和答申」です。「児童生徒の可能性を見つけて、よさを伸ばす」、「変化に応じて学び続ける」、「子供の主体的な学びを支援する」といった教師像に立ち戻るようにすれば、面接官に深掘りされても焦らずに対応できます。


今夏の面接試験で押さえておきたい「4大教育テーマ」と「面接質問例」は『月刊 教員養成セミナー』2024年8月号でcheck✔

8月号の特集は、今夏の面接試験で押さえておきたい4大教育テーマを紹介。そして、大学で長年教採受験者の指導を続けている濱本 一先生より教採面接合格の秘訣を伝授してもらうとともに、今夏の面接で問われるよりすぐりの20の質問と、その質問に対する「合格回答」を解説しています。ぜひ、お手にとって問題にチャレンジしてください。

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