高知県教育委員会は1月22日、令和7年度(令和6年度=2024年実施)高知県公立学校教員採用候補者選考審査の概要を発表した。
高知県の第1次審査(1次試験)は、例年の6月第3週目(昨年度は6月17日)から日程を繰り上げ、6月1日(土)に実施する。試験会場は高知県内のほか関西会場でも実施するが、関西会場では、小学校教諭と中学校教諭(保健体育を除く)、特別支援学校小学校教諭受審者のうちの希望者が受験可能となる。
第2次審査(2次試験)は、面接審査が小学校、小中県立養護、小中栄養、特別支援学校小学部は7月27日(土)28日(日)に、中学校、高等学校、特別支援学校中・高等部は8月17日(土)18日(日)にそれぞれ実施する。また、実技審査(中高の「音楽」「美術」「家庭」「保健体育」と中学「技術」、高校「書道」で実施)は8月16日(金)に実施する。これまでは実技審査と面接審査の間の日程が校種によっては2週間ほど空いていたが、近接した日程で実施することになる。
また、募集要項の発表は3月上旬(前年度試験では3月14日)、出願受付は3月下旬から4月中旬までの予定(前年度試験では4月6日〜27日)として、それぞれ日程を繰り上げる。
今回の試験での主な変更点は下記の通り。
①全選考・全校種・全教科を対象に、年齢制限をこれまでの49歳から「60歳」に変更する。
②1次試験で実施していた「適性検査」を廃止する。
③2次試験で実施していた「理科の実技審査」を廃止する。
④臨時教員への免除要件(※)を拡大し、1次試験の全部免除の対象を前年度の1次試験合格者から「直近3年間の1次試験合格者」に拡大する。加えて、これまでは2次試験時に適性検査と専門教養の結果を用いることから、1次試験で課していた専門教養の受審を不要とする(適性検査は廃止)。
また、1次試験の一部免除の条件(出願期間までの直近4年間で高知県内の国・公立学校臨時教員の経験が通算24月以上ある方)のうち、直近4年間の期限を撤廃し、高知県内の国・公立学校臨時教員の経験が通算24月以上ある方については、1次試験の「教職・一般教養審査」を免除する。
(※ただし、出願時に高知県内の国・公立学校で任期付教員または臨時教員として配置されていることが条件となる)
⑤「社会人採用枠」を新設し、教員免許を取得していない方でも受審可能とする。合格後は教員免許を取得するために最大3年間名簿登載期間を延長する。
なお、試験に関する詳細は3月上旬以降に公表される募集要項で示される。
高知県教育委員会・令和7年度(令和6年度実施)高知県公立学校教員採用候補者選考審査の概要について(PDF)
https://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/310601/files/2017011000217/file_202412219347_1.pdf