京都府教育委員会は1月31日、令和7年度(令和6年=2024年実施)京都府公立学校教員採用選考試験から、大学3年生を対象とした「大学3年生等チャレンジ選考試験」を実施し、学生の負担軽減や複数の受験機会の提供など、受験しやすい環境づくりを行うとともに、学校現場の体験や、翌年度の受験に向けたアドバイスが聞ける説明会など、教員になりたい学生を支援するプログラムの提供などを行うことを発表した。
大学3年生等チャレンジ選考試験の受験資格は、「①令和6(2024)年4月1日現在、大学3年生等(=4年制大学、大学院の最終年次の1年前の年次をいう。いずれの学校にも所属していない科目等履修生は含まない)であり、令和7年度中に卒業予定であること」「②必要な免許状を取得済み、又は令和8(2026)年3月31日までに取得すること」にすべて該当する方で、対象となる校種・教科は「小学校」「中学校(国語、社会、数学、理科、英語、技術)」「高等学校(国語、地理歴史・公民、数学、理科、英語、情報)」「特別支援学校」となっている。
大学3年生等チャレンジ選考試験の受験者は、大学3年次で1次試験(小論文試験、教職教養試験、専門試験、面接試験)の中から選択した試験を受験することができ、それぞれの試験で判定し、合格基準を上回った試験については、大学4年次で受験する翌年度(令和8年度=2025年実施)の教員採用選考試験で免除される。試験1つからでも受験が可能で、最大で1次試験のすべてが免除となる可能性がある。3年次で合格基準に達しなかった場合でも、4年次に再度受験することも可能。
なお、合格による免除は他の免除と組み合わせることも可能で、例えば、3年次に小論文試験に合格し、4年次に大学推薦を受けた場合には、大学推薦での免除(教職教養試験と専門試験)と組み合わせ、4年次の1次試験では3つの試験が免除(面接試験のみ受験)となる。
また、大学3年生等チャレンジ選考試験の受験者を対象に「大学3年生等応援プログラム」として、京都府教委でこれまで実施してきた、一日から学校現場を体験できる「はんなり教員養成プログラム」や教員としての実践力を養成する「京都府教師力養成講座」に加え、新たに教員に必要な知識や最新の教育時事を学べるオンデマンド講座や、学校でのボランティアなど学校現場を体験できる機会を提供する『京都府「教職へのとびら」講座』を開設するほか、翌年度(令和8年度)の受験に向けたアドバイスなどが聞ける説明会や個別相談などを実施し、教員になりたい学生を支援する各種プログラムを実施するとしている。
選考試験の詳細については、3月下旬に発表予定の令和7年度京都府公立学校教員採用選考試験実施要項で示される(前年度試験では4月11日に発表)。また「大学3年生等応援プログラム」の詳細については、京都府教育委員会のホームページにて順次公開予定としている。
なお、令和7年度京都府公立学校教員採用選考試験のうち1次筆記試験は6月15日(土)に実施する。
京都府教育委員会・令和7年度京都府公立学校教員採用選考試験についてのお知らせ
https://www.kyoto-be.ne.jp/kyoshoku/cms/?p=7803
京都府教育委員会・大学3年生を対象とした教員採用試験を実施します!(広報資料・PDF)
https://www.kyoto-be.ne.jp/kyoshoku/cms/wp-content/uploads/2024/01/大学3年生等チャレンジ選考試験.pdf