神奈川県教育委員会は2月13日、令和6年度(2024年度)実施の神奈川県公立学校教員採用候補者選考試験の試験日程や新たな取組み等の概要を発表した。
神奈川県では今回の試験より従来の日程の試験を「夏期試験」、新たに実施する小学校志望者対象の試験を「秋期試験」として実施する。
夏季試験については、ほぼ例年通りの日程となり、1次試験は7月7日(日)に行われる。また、2次試験は8月5日(月)〜19日(月)までの間で実施予定となっている。
出願の受付期間は4月17日(水)から5月9日(木)(郵送での申込は5月2日〈木〉消印有効)までで、出願は、一部の特別選考を除き原則インターネットによる申込みとなる。
(※前年度試験での実施要項は4月6日に発表)
また、今回の試験より実施する秋期試験については、1次試験を10月19日(土)、2次試験を11月16日(土)に実施する。
出願の受付期間は9月19日(木)から10月2日(水)までで、出願はインターネットによる申込みのみとなる。
なお、秋期試験の実施要項については7月中に公表予定となっている。
今回の試験からの新たな取り組みとしては、以下の2点が挙げられている。
1:社会人経験者の受験資格要件緩和と「社会人経験者教員免許取得チャレンジ選考」の新設(全校種対象)
多様な社会人経験を有する人や、過去に教員免許を取得したものの、その後に民間企業等で勤務した経験がある人が教員採用試験を受験しやすくなるよう、社会人特別選考の受験資格要件緩和を行うとともに、これから教員免許を取得する人の採用試験受験を可能にする特例選考を新設する。
①特別選考③「社会人経験者ア」における受験資格要件の緩和
令和5年度試験で「法人格を有する民間企業、官公庁等で、平成30(2018)年4月1日から令和5(2023)年3月31日までの5年間に通算3年以上の勤務経験」としていたものを、「法人格を有する民間企業、官公庁等で、令和6(2024)年3月31日までに、通算2年以上の勤務経験」とする。
②「社会人経験者教員免許取得チャレンジ選考」の新設
教員免許は取得していないが、教員を志望する人に対して、教員免許取得期間を考慮し、教員採用試験最終合格者には、最大2年間の採用延期を可能とする特例選考を新設する。
法人格を有する民間企業、官公庁等で、令和6年3月31日までに通算2年以上の勤務経験かつ令和9(2027)年3月31日までに受験する校種等・教科の教員普通免許状取得をめざす者が受験可能となる(最大で2年間の採用期間延期を可能とする)。ただし、最大で令和9年3月31日までに受験校種等・教科の教員普通免許状を取得できなかった者は採用されない。採用延期日は「令和8(2026)年4月1日」または「令和9(2027)年4月1日」とする。
2:秋期試験の新設
夏期に実施している試験に加え、新たに秋期試験を実施する(関東地方では初)。対象となる校種は「小学校」で、選考区分として一般選考、特別選考(教職経験者、社会人経験者)および障がいのある人を対象とした特別選考を実施する。
試験内容については、夏期試験と同様に1次試験で筆記試験(教科専門試験、一般教養・教職専門試験)、2次試験で模擬授業、個人面接及び論文試験(論文試験は1次試験日に実施し、1次合格者のみ採点)を実施する。
なお、秋期試験の実施要項については7月中に公表予定となっている。
神奈川県教育委員会・令和6年度実施 神奈川県公立学校教員採用候補者選考試験について
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/y4g/cnt/f7272/20240213/1.html
神奈川県教育委員会・選考試験に関する新たな取組について
https://www.pref.kanagawa.jp/documents/107136/03_bessi_aratanatorikumi.pdf