千葉県教育委員会では、教員不足の解消が課題となっている中で、千葉県の未来を担う子供の教育を支える優れた人材を確保し、深刻な教員不足の解消を図るため、令和6年度(2024年度)より千葉県の公立学校の教員に採用された者のうち、日本学生支援機構からの第一種奨学金の貸与を受けた者の奨学金の返還を全額補助する事業(千葉県奨学金返還緊急支援事業)を実施する。
対象となるのは、「令和5(2023)年度に大学4年生または短期大学2年生として在学しており、令和5年度実施の千葉県の教員採用選考に合格した者(令和6年度の新規採用者)」または「令和6(2024)年度時点で高校3年生から大学4年生で、千葉県の公立学校教員(高校は除く)になることを強く希望し、教員採用試験を受験の上で合格した令和7(2025)年度から令和11(2029)年度までの新規採用者」のうち、
①日本学生支援機構の第一種奨学金を返還予定又は返還中の者
②大学等を卒業した者または卒業予定の者
③千葉県の教員採用選考を通過した直近の4月1日に、千葉県内の小学校・中学校・義務教育学校・特別支援学校の教諭として就業し、採用後11年経過するまでの期間、勤務する予定の者(大学院進学等による猶予者は対象外)
としている。
補助の対象額は、第一種奨学金の貸与額の全額(最大で3,072,000円)で、採用2年目から10年間、代理返還制度により県から日本学生支援機構に返還額を直接支払う。
ただし、講師等としての勤務時に所定の返還額を返還した場合など、補助対象期間の採用2年目以前に発生した返還額は補助対象とはならない(返還残額のみ補助対象)。また、補助対象期間中の年度途中に退職した場合は、退職した年度に支払われた補助額を県教委に返還することになる。
申請を希望する者は、電子申請(ちば電子申請サービス)で「奨学金返還緊急支援事業費補助金交付対象候補者認定申請」を行う(その際に奨学金の借り入れを証明する書類〈奨学生証の写し〉を添付する)。県教委は申請内容を確認後「補助金交付対象候補者」として認定する。
その後、対象者(認定者)が教員採用試験を受験・合格し、小学校・中学校・義務教育学校・特別支援学校の教諭として採用された1年目に補助金の交付申請を行い、交付決定後、県教委が採用2年目から11年目までの間に補助金(返還額)を支払う(※代理返還制度により県から日本学生支援機構に直接支払う)。
募集期間は4月1日(月)〜令和10(2028)年8月27日(日)を予定しており、申請の締め切りは原則として教員採用選考受験前年度の2月末日が1次締切日となり、以後、2次締切は出願締切日まで、3次締切は2次試験最終日までとなる。2次試験合格(採用決定)後の申請は不可となる。
ただし、令和7年度(令和6年=2024年実施)試験を受験する者については1次締切を出願締切日の5月10日(金)まで、2次締切を2次選考の最終日(8月25日〈日〉)までとする。また、令和6年度の新規採用者については、別途個別に案内を送付する。
なお、補助の対象人数については対象要件を満たす者全員としており、認定対象者、補助対象者に上限を設けない。
千葉県教育委員会:教員不足解消に向けた奨学金返還緊急支援事業のご案内
https://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/syokuin/ninyo/r07/syougakukinzigyou.html
千葉県教育委員会:千葉県奨学金返還緊急支援事業募集案内(pdf)
https://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/syokuin/ninyo/r07/documents/bosyuuannnai.pdf
千葉県教育委員会:奨学金返還緊急支援事業リーフレット(pdf)
https://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/syokuin/ninyo/r07/documents/syougakukinnrifuretto.pdf