愛知県教育委員会は4月26日、令和7年度(2025年度)採用 愛知県公立学校教員採用選考試験の受験案内を発表し、同日より出願受付を開始した。
愛知県の試験日程は、1次試験が6月15日(土)、2次試験は7月20日(土)に個人面接、21日(金)に実技試験(「音楽」「美術」「保健体育」「英語」で実施)が行われる。いずれも昨年度(令和6年度=2023年実施)の試験より1ヶ月ほど早い実施となる(昨年度試験では1次試験は7月22日、2次試験は8月17、18日に実施)。
試験日程の早期化に伴い、合格発表についてもそれぞれ1ヶ月ほど前倒しとなり、1次が7月8日(月)、2次が8月30日(金)にそれぞれ行われる(昨年度試験での合格発表は1次が8月8日、2次が9月26日)。
出願の受付期間は5月10日(金)午後5時までで、原則としてインターネットによる電子申請で行う。
なお、特別な事情によりインターネットでの申し込みができない場合は、郵送での申込みとなり、その場合は5月10日の当日消印有効となる。
また、特別選考や障害者選考、加点等の申請やそれに伴う証明書類の提出が必要な場合には、受付期間中に別途郵送にて提出する。
今年度の採用予定者数は、小学校710名(前年度採用予定者数800名)、中学校430名(同370名)、高校350名(同260名)、特別支援学校170名(同140名)、養護教諭80名(同30名)、栄養教諭10名(同10名)で、小学校で前年度より90名減となった一方で、その他の校種で採用者数を増やしたことにより、合計では前年度の1,610名より140名増となる1,750名となっている。
今年度試験での主な変更点は以下のとおり。
①日程の早期化:試験の実施時期を1ヶ月ほど早める。
②これまでの受験資格に加え、「大学3年生等前倒し特別選考」を追加し、大学3年生等についても1次試験の受験を可能とする。対象となるのは、令和7年度に卒業する見込みがあり、受験に必要な免許状を令和8(2026)年3月31日までに取得見込みの者となる。
試験合格者については、令和8年度(2026年度=2025年実施)採用愛知県公立学校教員採用選考試験では1次試験が免除され、2次試験からの受験となるが、その場合には改めて同様の校種等・教科(科目等)で出願の必要がある。ただし、教科(科目等)によって採用予定がない場合には出願することはできない。
③「介護理由退職者特別選考」において、出願資格である「出願時に、退職日から3年以内の人」の条件を廃止する。また、2次試験で実施していた「介護理由退職者特別選考論文」を廃止する。
④「昨年度の補欠者に対する特別選考」の出願者は、1次試験のすべてを免除する(これまでは1次試験の教職・教養のみ免除)。
⑤高校の「家庭」および「農業」の、2次試験での実技試験を廃止する。
⑥1次試験における加点項目の変更
・小学校教諭の受験区分において「幼稚園免許状」を所有、または取得見込みの場合、1次試験において加点する。
・高校教諭の「情報」において、加点対象となる資格を従来からの「基本情報技術者試験(FE)」「応用情報技術者試験(AP)」「情報処理技術者試験要綱の試験区分に基づく高度試験」に加え「ICT支援員能力検定試験」「教育情報化コーディネータ3級以上」「技術士 技術工学部門」「PMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル」「中級ソフトウェア品質技術者資格」「STQBテスト技術者資格認定」を追加する。
・高校の「家庭」において、専門調理師等経験者である場合、1次試験において加点する。
・特別支援教育の加点(小学校、中学校、特別支援学校対象)について、加点を10点から「20点」に変更する。
・司書教諭加点について、対象区分を小学校教諭・中学校教諭の受験区分のみとする(高校と特別支援学校が対象から除外)。
⑦高校の採用教科(科目)について、今年度試験の募集対象教科に高等学校教諭の工業(建築)、工業(セラミック)を追加し、工業(土木)、水産(漁業)、水産(機関)を停止。
愛知県教育委員会・令和7年度(2025年度)採用愛知県公立学校教員採用選考試験について
https://www.pref.aichi.jp/site/kyoinsaiyou/2025saiyou.html
愛知県教育委員会・令和7年度(2025年度)採用 愛知県公立学校教員採用選考試験受験案内の配布について
https://www.pref.aichi.jp/site/kyoinsaiyou/2025annai.html
愛知県教育委員会・令和7年度(2024年度)採用 愛知県公立学校教員採用選考試験 受験案内(PDF)
https://www.pref.aichi.jp/uploaded/attachment/512565.pdf