奈良県の山下真知事は、9月18日(水)の定例記者会見で、全国ワースト2位の状況にある正規教員の割合を高めるため、公立小・中学校の教員の正規職員の採用数を今後5年間で160名増となる約1,720人を採用する方針を表明した。
奈良県は、令和5年度時点で公立小・中学校の教員における正規教員の割合が83.8%で沖縄県に次いでワースト2位となっており、これを令和12(2030)年までに全国平均(91.2%)並みの92%を目標に改善を進めるとし、具体的には、令和3年度から7年度の5年間の採用者数1,560名に対し、令和8年度から12年度までの5年間で1,720名の採用を計画する。
また、教員採用試験への応募者増加と採用者の質の確保のための取組については、令和7年度試験(2024年実施)から実施した大学3年次選考(17名が2次試験合格)や、従来からの社会人に加えて、大学院卒業者で教員免許状を持っていない方を対象とした選考(社会人、大学院卒業者でそれぞれ2名が合格)などのほか、2025年に実施する令和8年度試験からは中学校、高校の「英語」については1次試験で専門教科(英語)の試験を行わず、代わりに英語資格を専門教科の得点とすることで、教員採用試験を受けやすくするとしている。
さらに、教員の魅力発信の取り組みとして、奈良県教育委員会のLINE公式アカウントを活用しての動画による情報発信や大学等へのPR、教員を目指す県内の高校生・大学生を対象にした取組の強化などを進めるとしている。
一方、教員の負担軽減のための取組の進捗状況についても触れ、教員業務支援員や学習支援員を配置する市町村の負担分を県が肩代わりして負担することにより、各市町村での配置を拡充することや、部活動指導員の参画による学校部活動の地域クラブ活動への移行を推進することで休日の教員による指導を廃止するなどによって教員の働き方改革を推進し、教員のサポートを進めるとしている。
奈良県ホームページ・2024年9月18日(水曜日)知事定例記者会見(<a href=”https://www.youtube.com/live/FhumE5pGeTc?si=DR0fGORzJ93-BSar” rel=”noopener noreferrer” target=”_blank”>動画配信</a>・<a href=”https://www.pref.nara.jp/67470.htm” rel=”noopener noreferrer” target=”_blank”>テキスト形式</a>)
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奈良県ホームページ・知事定例記者会見資料「教師にゆとりを!こどもに笑顔を!プロジェクト」が進む 奈良県で教員になろう 〜教員の採用人数を増やし、正規教員の割合を高めます〜
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