山形県 令和8年度採用試験(令和7年度=2025年実施)の変更点等を公表

山形県教育委員会は12月11日、ホームページで「山形県公立学校教員選考試験についてのお知らせ」として、令和8年度(令和7年度=2025年実施)採用試験における変更点等を公表した。
山形県では、すでに1次試験を7月12日(土)に実施することを公表しているが、今回は選考試験の主要スケジュールの予定も示され、2次試験については2024年実施試験での8月27〜29日から1週間ほど後ろ倒しとなる9月2日(火)〜4日(木)に実施予定としている。
また、募集校種・教科と採用予定数の公表は3月下旬、実施要項の公表は4月中旬、出願受付は4月中旬〜5月中旬の予定としている。

試験日程以外での変更点は以下の通り。
①大学3年次特別選考A(大学3年次に「教職教養・一般教養」を受験)の対象を全校種、教科・科目へ拡大
前年度試験から実施した大学3年次特別選考Aでは対象校種を小学校と特別支援学校小学部に限定していたが、これを全校種、教科・科目に拡大する。
特別選考Aの受験時には校種、教科・科目の選択を行わずに「教職教養・一般教養」を受験し、合格後、大学4年時に特別選考A通過者の選考区分となる「大学3年次特別選考B(1次試験のうち「教職教養・一般教養」が免除)」に校種、教科・科目を選択して出願する(※4年次出願時点で採用のない校種、教科・科目については特別選考Bでの出願はできない)。
なお、3年次受験での併願および加点申請は不可となり、4年次出願の際に併願および加点申請が可能となる。

②大学推薦特別選考における出願可能教科・科目の拡大
これまで、大学推薦特別選考実施要項で指定された校種、教科・科目(※)で出願可能としていたものを、「中学校」については出願可能教科を全教科に拡大し、「高校」についても、出願可能教科・科目を拡大する(教科・科目については3月下旬公表予定の大学推薦特別選考実施要項で公表)。
(※令和7年度試験での推薦可能校種、教科・科目は「小学校」「小学校英語」「中学校(国語、理科、技術、家庭、英語)」「高等学校(物理、化学、地学、家庭、情報、農業、機械、電気、建築、土木、工業化学、商業)」「特別支援学校小学部」「特別支援学校中学部(国語、社会、数学、理科、音楽、美術、保健体育、技術、家庭、英語)」)

③前年度試験から新設した東京会場(1次試験)における対象校種、教科・科目の拡大
前年度試験では一般選考と大学推薦特別選考の「小学校・特別支援学校小学部」を対象に実施していたのを、小学校・特別支援学校小学部に加えて、一般選考と大学推薦特別選考の「中学校(国語・理科)」「特別支援学校中学部(国語・理科)」「高等学校(※教科・科目は実施要項で公表)」に拡大する。

④元職教員特別選考、現職教員特別選考における出願要件の緩和
これまで「「志願する校種・教科・科目又は養護教諭・栄養教諭の職」での経験が必要」としていたものを、「小学校または中学校での勤務経験者(3年以上)」は、該当教員免許があれば、小学校または中学校への出願を可とするほか、「中学校または高等学校での勤務経験者(3年以上)」は、中高を問わず同一教科での出願を可とする(※養護教諭、栄養教諭については変更なし)

⑤加点制度の拡大
・司書教諭資格による加点(司書教諭資格保有者に対し5点を加点)について、これまで不可としていた取得見込者についても加点の対象とする(※令和8年3月31日までに司書教諭講習修了証書取得見込の者を対象とし、取得見込者は大学から取得見込の証明を受ける必要がある)。
・大学推薦特別選考において「大学3年次特別選考A合格者」に対し加点(10点)を行う。

⑥スポーツ特別選考の出願要件の緩和
スポーツ特別選考の出願要件の1つとして、新たに「高等学校卒業後、全国大会(日本選手権大会や国民スポーツ大会、全日本学生選手権大会等の、予選大会を経て行われる大会)において、3位以上の成績を収めた者」および「その者をその大会の出場に際して直接指導した実績を有する者」を追加する(※対象となる競技種目については実施要項で公表)。

山形県教育委員会・令和8年度採用(令和7年度実施)山形県公立学校選考試験についての変更点のお知らせ(PDF)
https://www.pref.yamagata.jp/documents/42717/r8_henkou.pdf

山形県教育委員会・令和8年度採用山形県公立学校教員選考試験(令和7年度実施)
https://www.pref.yamagata.jp/700026/bunkyo/kyoiku/kyoin/r8saiyo.html