富山県教育委員会は2月14日、令和8年度(令和7年=2025年実施)富山県公立学校教員採用選考検査の変更点や試験日程を公表した。
今回公表された変更点は下記の通り。
①現職教員を対象とした「冬選考」の実施
県外の国公立学校の現職教員であって、本県への移住を希望する者(教員UIJターン)を対象とした「冬選考」を実施し、専門的知識、経験を有する人材を即戦力として確保するとともに、本県(富山県)以外の自治体で勤務する現職教員の移住等をさらに後押しする。「冬選考」の詳細については、9月以降に実施要項で公表予定としている。
②加点制度の拡大
学校の小規模化や今後の義務教育学校の増加を見据え、複数免許取得者や多様な専門性を有する教員を確保するため、従来の特別支援、情報及び英語免許及びこれらに関する資格に係る加点について、司書教諭(司書教諭講習受講修了者)及び幼稚園教諭(特別支援受検者を対象)を加えるとともに、受検種目以外の校種の免許に拡充し、15点を上限に加点する。
詳細については実施要項で公表予定としている。
③教員免許状を有しない者を対象とする特別選考の拡充
・社会人選考B(農業、工業、技術、家庭)の出願要件の各専門分野における勤務実績について、現行の「継続して実務経験を有する者」を「通算して実務経験を有する者」に緩和する。また、社会人選考Bのうち農業と工業の出願要件について、「教科に関する技術者養成機関の専任教員(高等学校農業科・工業科の実習助手を含む)として通算5年以上の勤務経験を有する者」を追加する。
・スポーツ実績の出願要件に、教員免許状を有しないオリンピックに日本代表として出場した競技者を追加し、任用候補者名簿への登載となった場合、特別免許状を与える。
④1次検査における専門教科筆答検査の検査時間の短縮(詳細は未発表)。
なお、令和8年度試験の日程についても公表され、第1次検査(1次試験)は前年度(7月13、14日実施)とほぼ同日程となる7月12日(土)13日(日)、第2次検査(2次試験)は8月23日(土)24日(日)で、前年度(8月17、18日実施)より1週間ずれての実施となる。
実施要項については4月公表予定(前年度試験では4月24日)としている。
富山県教育委員会・令和8年度富山県公立学校教員採用選考検査について
https://www.pref.toyama.jp/3001/kurashi/kyouiku/gakkou/kyouin/saiyou/senkoukensa/20250214r8kyouinsaiyou.html
富山県教育委員会・令和8年度富山県公立学校教員採用選考検査の変更点について(PDF)
https://www.pref.toyama.jp/documents/45812/r8kyousai.pdf