東京都教育委員会は9月29日、令和5年度東京都公立学校教員採用候補者選考(6年度採用)の結果について公表した。
今年度の受験者数は7,948名で前年度の7,911名から37名増加となった。一方、選考合格者である名簿登載者数は4,926名(※)で、前年度の3,841名から1千人以上上回った。
合格者が大幅に増えたことにより名簿登載者数に対する受験者数の倍率は全体で1.6倍(前年度2.1倍)で、2倍を割り込み、4年前の令和2年度試験(2019年実施)時の3.0倍からは半減となった。
(※東京都が発表した名簿登載者数の数値には、スポーツ・文化・芸術特別選考での合格者〈5名〉を除く)
主な志願区分別の名簿登載者は、小学校(英語コース含む)2,009名、中高共通(国語・地歴・公民・数学・物理・化学・生物・英語・音楽・美術)1,617名、小中共通(音楽・美術・理科)174名、小中高共通(家庭・保健体育)283名、中学校(技術)が23名、高校(情報・商業・工業・農業)68名、特別支援学校556名、養護教諭123名。また、特別選考(家庭・水産・福祉)で6名、養成塾特別選考(小学校・特支)で63名、国際貢献活動経験者特別選考で4名が名簿登載者となった。
校種別の倍率は小学校が1.1倍、中高共通1.8倍、小中共通1.6倍、小中高共通3.5倍、中学校1.3倍、高校1.6倍、特別支援学校1.3倍、養護教諭5.8倍となった。
また、今回から新設した東京都公立学校における正規任用教員経験者を対象とした「カムバック採用」には102名の受験者に対し83名が名簿登載者に。年齢要件を大幅に緩和した社会人経験者特例選考の「免許取得期間猶予希望者」には、149名が受験し88名が名簿登載者となり、受験者数、名簿登載者数とも前年度を大きく上回った(昨年度は受験者15名、名簿登載者9名)。
東京都教育委員会では、合格者に対する新たな取組として、①民間企業からの転職者等を対象とした任用前研修(模擬授業等) ②小学校全科の採用予定者を対象とした学校体験プログラム及び学級経営や学級事務等に係る講座、個別相談 ③採用予定者を対象とした座談会 などを今後実施する。
東京都教育委員会・令和5年度東京都公立学校教員採用候補者選考(6年度採用)の結果について
https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/press/press_release/2023/release20230929_01.html