長野県教育委員会は4月11日、ホームページに令和8年度(令和7年=2025年実施)の公立学校教員募集案内・採用選考要項を掲載した。
今回の試験より選考要項は「小学校・中学校・義務教育学校・特別支援学校」版と「高等学校」版に分かれるとともに、印刷版の配布を取りやめて、ホームページからのダウンロードのみとなっている(※養護教諭は志望する校種によって選択する)。
長野県の1次試験は小学校・中学校・義務教育学校・特別支援学校が6月28日(土)29日(日)の2日間、高校は6月28日のみの実施となる。また、2次試験は小学校・中学校・義務教育学校・特別支援学校が7月28日(月)から8月1日(金)までの間、高校は8月4日(月)から8日(金)までの間に行う。なお、2次試験の受験者は1次試験と2次試験の間の指定された期間にオンラインによる適性検査を受験する。
結果の発表は1次が7月中旬(前年度は7月22・23日)、最終の合格発表はこれまでよりも早めて、8月下旬の発表を予定している(前年度は9月19日)。
出願期間は4月14日(月)〜5月7日(水)までで、全校種で「ながの電子申請サービス」を用いた電子申請での出願と、最終学校における「学業成績証明書」(大学院在籍者又は修了者は大学院及び卒業大学、大学の通信制在籍者または修了者は通信制大学及び卒業大学)を郵送で送付する(※小学校・中学校・義務教育学校・特別支援学校の受験者のうち、特別選考で1次試験が免除となる者は「学業成績証明書」を2次試験の実施日に提出する)。
また、選考区分により別途提出書類がある場合には、5月7日までに郵送で送付する(※一部の提出物は郵送での提出日が異なるほか、提出物を画像ファイルとして電子申請時に提出後、原本を2次試験の実施日に提出するものもある。詳細は選考要項を確認のこと)。
このほか、他県での正規教員(経験者)や長野県への移住希望者を対象とした「信州UIJターン秋選考」は、昨年よりも1ヶ月実施日を早めて10月25日(土)に実施。募集案内は9月16日(火)に長野県教育委員会のホームページで発表し、同日より9月30日(木)までを出願期間とする。
今年度の採用予定者数は、小学校250名(前年度225名)、中学校130名(同135名)、高校130名(同90名)、特別支援学校60名(同55名)、養護教諭(小中)10名(前年度15名)、養護教諭(高校)若干名(同若干名)、栄養教諭若干名(同若干名)で、小学校と高校、特別支援学校で前年度より採用予定者数を増やしている(※小学校・中学校・養護教諭(小中)の予定者数は長野県内を4ブロックに分け、ブロックごとに採用数を設定した合計数)。
また、採用予定者数の内数として、身体に障がいのある人を対象とした選考で10名程度、「スポーツの技能や実績のある人を対象とした教員選考」で若干名を採用予定としている。
今年度試験からの主な変更点は下記の通り。
①小学校、中学校、特別支援学校共通
◯一次選考試験内容の変更
・一般教養(教職に関するものを含む)を廃止し、筆記試験は「教職教養(教育法規、教育原理等)」と「専門教科(教科等の指導に関する内容を含む。小学校は外国語〈英語〉に関する内容も含む)」を実施する。
・小論文を廃止し、電子申請出願時に200字程度の課題作文を入力させる。
・集団面接を廃止し、個人面接を実施する(1次試験の個人面接では「社会人として必要な資質・能力」を評価する)。
◯「信州UIJターン秋選考」対象者の拡大と選考枠の追加
・受験者の条件を緩和し、受験者の条件を「過去に長野県以外の国公立学校の正規教員の経験が1年以上ある者」とする(※これまでは「長野県以外の国公立学校の正規教員であり、受験時に1年以上の正規教員経験がある者」)。
・他県正規教員や、学校、幼稚園での常勤・非常勤講師の経験者、社会人経験者を対象に、特定の山間地校への勤務を条件として正式採用する選考を実施する。
◯特定免許取得予定講師の優先的採用
・二次不合格の上位者のうち、「美術」「技術」「家庭」いずれの免許状取得予定者を特定免許取得予定講師として任期付き採用教員として任用し、任用期間中(最大3年間)に「美術」「技術」「家庭」いずれかの免許状を取得した場合に正式採用とする。希望する者は9月30日(火)までに免許状取得計画書を提出する。
②小学校、中学校共通
◯免許状を所有しない社会人受験者を対象とした免許取得期間の猶予
・免許状を所有しない社会人受験者が合格点に達した場合、臨時免許状を発行して臨時的任用教員として任用し、免許取得まで最大3年間の採用を猶予する。
◯特別選考枠の設置
・長野県内講師経験2年以上かつ複数教科の中学校免許状所有者は一次選考を免除する。
③特別支援学校のみ
◯特別選考枠の設置
・長野県内講師経験2年以上かつ特別支援学校教諭免許状を有する者で、複数教科の中学校免許状所有者または小学校免許状及び中学校免許状所有者は、一次選考を免除する。
④高等学校のみ
◯一次選考試験内容の変更
・一般教養(教職に関するものを含む)を廃止し、教職教養は、専門教科と併せて実施する(「教職教養・専門教科」として実施)。
・社会人を対象とした選考は、小論文を免除する。
◯二次選考試験内容の変更
・集団面接を廃止し、個人面接の延長で、集団面接時の評価項目を確認する(※2次試験での個人面接は2回実施〈博士号取得者とスポーツの技能や実績のある人を対象とした選考は3回実施。なお、博士号とスポーツの技能や実績の両方にまたがる場合は4回実施〉)。
◯「信州UIJターン秋選考」対象者の拡大
・受験者の条件を緩和し、受験者の条件を「過去に長野県以外の国公立学校の正規教員の経験が1年以上ある者」とする(※これまでは「長野県以外の国公立学校の正規教員であり、受験時に1年以上の正規教員経験がある者」)。
長野県教育委員会・令和8年度 公立小学校・中学校・義務教育学校・特別支援学校 教員募集案内・採用選考要項(PDF)
https://www.pref.nagano.lg.jp/kyoiku/gimukyo/jukense/documents/r8youkou.pdf
長野県教育委員会・令和8年度 公立小学校・中学校・義務教育学校・特別支援学校教員採用選考 要項版
https://www.pref.nagano.lg.jp/kyoiku/gimukyo/jukense/r8senkou2.html
長野県教育委員会・令和8年度 長野県公立高等学校教員募集案内・採用選考要項(PDF)
https://www.pref.nagano.lg.jp/kyoiku/koko/saiyo-nyuushi/joho/documents/01kokokyouinsaiyouyoukou.pdf
長野県教育委員会・令和8年度長野県公立高等学校教員採用選考情報
https://www.pref.nagano.lg.jp/kyoiku/koko/saiyo-nyuushi/joho/kokokyoinsenko08.html