静岡県・静岡市・浜松市 2026年実施試験から大学3年生の受験を可能に

静岡県と静岡市、浜松市の各教育委員会は、2026(令和8)年度に実施する令和9年度採用試験から「大学3年生を対象とした選考区分」を新たに設け、大学3年生の受験を可能とすることを発表した。

各自治体とも受験時に4年制大学に在籍する3年生(最終学年の前学年に在籍する学生)を対象とし、静岡県と静岡市は「小学校」と「中学校」の志願者、浜松市は「小学校」「中学校」に加えて「発達支援推進教員」と「養護教諭」の志願者を対象とし、1次試験(2026年5月ごろ実施予定)を大学4年生等と同一日に実施、筆記試験の問題については同一問題で実施する。
試験内容は静岡県と静岡市は1次試験の「筆記試験(教職・一般教養、専門教養)」を、浜松市は1次試験の「筆記試験」と「個人面接」を受験し、選考通過者については、大学4年生時に受験する翌年度(2027年実施)試験において、静岡県(※)と浜松市は2次試験から、静岡市は1次試験の面接試験からそれぞれ受験する。3年生時の試験が不合格だった場合でも4年生時に1次試験から受験することも可能。
(※静岡県の小学校と中学校は1次試験では筆記試験のみ)

各自治体のうち、浜松市教育委員会では、大学3年生受験の導入について「学生人口の減少及び就職活動早期化の中、新卒受験者のさらなる確保が必要」としており、見込まれる効果として、教員を目指す大学生に、受験の機会を複数回提供することができることで、早い段階から教職への関心・意欲が喚起されることが期待できるほか、試験早期化との組み合わせにより、浜松市以外の自治体出身者にとっても浜松市受験の機会になり得る、としている。

なお、各自治体とも令和9年度試験についての試験日程等の詳細は未定としており、今後実施要項や各自治体のホームページ等で発表するとしている。

静岡県教育委員会・教員採用選考試験における「大学3年生を対象とした選考区分」の新設(記者提供資料)
http://www2.pref.shizuoka.jp/all/kisha.nsf/c3db48f94231df2e4925714700049a4e/61eaef1fe159867449258c69000894c9?OpenDocument

静岡市教育委員会・教員採用選考試験「大学3年生を対象とした選考区分」の新設(報道発表資料・PDF)
https://www.city.shizuoka.lg.jp/documents/55658/20250410005.pdf

浜松市教育委員会・浜松市立小・中学校教員採用選考試験における「大学3年生受験」の導入について
https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/kyoshoku/saiyou/3nenseijuken.html