長野県 志願者総数は2,003名に

長野県教育委員会の定例会が6月12日(木)に開かれ、この中で、令和8年度長野県公立学校教員採用選考の申込状況が定例会資料(教育長報告事項)としてホームページに掲載され、今年度の志願者総数が前年度の1,952名から51名増となる2,003名(小・中・特支1,465名、高等学校538名)であることが明らかになった。
長野県教委では、小・中・特支については新設した特別選考枠や免許状を有しない社会人に門戸を広けたこと、高校については受験科目の削減(一般教養や社会人選考における小論文)により、志願者増に一定の効果があったとしている。

区分別の志願者数では小学校563名(前年度585名)、中学校598名(前年度548名)、高校505名(前年度485名)、特別支援学校108名(前年度122名)、養護教諭(小中)153名(前年度139名)、養護教諭(高校)26名(前年度30名)、栄養教諭37名(前年度28名)で、小学校、養護教諭、栄養教諭で前年度より志願者が増えたが、中学校、高校、特別支援学校は前年度より志願者が減少となった。
また、身体に障がいのある人を対象にした選考で5名(前年度3名)、スポーツの技能や実績のある人を対象にした選考で8名(前年度12名)が応募している。
なお、今回の志願者のうち、免許状を所有しない社会人の受験者(※1)が7名、「特定免許取得予定講師の優先的採用(※2)」への申込者は52名となっている。
(※1:免許状を所有しない社会人受験者が2次試験で合格点に達し、臨時免許状の取得が可能となった場合に、臨時的任用教員として任用し、免許状取得まで最大3年間の採用を猶予する)
(※2:小学校・中学校・特別支援学校の2次不合格者の上位者のうち、「美術」「技術」「家庭」いずれかの免許状取得予定者を任期付き採用教員として任用し、任用期間中(最大3年間)にいずれかの免許状を取得した場合に、免許状を取得した翌年度の採用候補者とする)

なお、倍率については発表されていないが、今年度の採用予定者数(小学校250名程度、中学校130名程度、高校130名程度、特別支援学校60名程度、養護教諭(小中)10名程度、全体では580名程度+若干名)で計算した場合、全体での平均倍率は3.5倍(前年度3.7倍)。校種別では小学校2.3倍(前年度2.6倍)、中学校4.6倍(前年度4.1倍)、高校3.9倍(前年度5.4倍)、特別支援学校1.8倍(前年度2.2倍)、養護教諭(小中)15.3倍(前年度9.3倍)となる。
※養護教諭(高校)と栄養教諭の採用予定者数は、若干名のため倍率は算出せず。

長野県の教員採用試験は、1次試験が6月28日(土=全校種)と29日(日=小学校・中学校・特支のみ)。2次試験は小学校・中学校・特支が7月28日(月)〜8月1日(金)までの指定日、高校は8月4日(月)〜8日(金)の間の指定日に行われる。
結果の発表は、1次が校種により7月中旬(高校)と7月下旬(小学校・中学校・特支)。2次は8月下旬の予定となっている。

長野県教育委員会・令和8年度長野県公立学校教員採用選考申込状況について(第1130回教育委員会定例会資料)(PDF)
https://www.pref.nagano.lg.jp/kyoiku/kyoiku/goannai/shiryo/r7teireikai-shiryo/documents/1130_h1-1.pdf