新潟県教育委員会は4月19日、令和7年度(令和6年度=2024年実施)新潟県公立学校教員採用選考検査の実施要項を発表し、同日より出願申請の受付を開始した。
新潟県の1次試験は7月7日(日)に実施するが、小学校については7月実施の試験に加え、6月16日(日)にも実施する。小学校の受験者については、1次試験の受験については6月、7月のどちらか一方、または両方とも受験することが可能となる(ただし6月の小学校1回目受験後に、7月の試験を小学校以外の校種・種別で受験することは不可。また、小学校を対象とした大学3年次特別選考〈後述〉については、7月の試験のみの実施となる)。
小学校の6月(1回目)の試験内容は、筆答検査Ⅰ(教職専門科目に関するもの・70分)と筆答検査Ⅱ(教科に関するもの:国語、算数・60分)で、文部科学省から参考提供された小学校教員資格認定試験問題を利用する予定としている。7月(2回目)の試験内容は、従来同様の試験内容となる筆答検査Ⅰ(教職教養および一般教養に関するもの・55分)と筆答検査Ⅱ(教科等に関するもの:小学校は国語、算数の2教科・60分)を実施する。
1次試験の合格発表は8月上旬を予定(前年度試験では8月2日)。なお、小学校については1回目と2回目の両方を受験した場合でも8月上旬にまとめて発表となるが、どちらか一方の試験で合格すれば1次試験合格となり、両方のとも不合格だった場合は1次試験不合格となる。
2次試験(個人面接Ⅰ・Ⅱ=全校種共通)は8月17日(土)〜20日(火)の間の指定日(1日)に行われ、合格発表は9月下旬(前年度試験では9月25日)の予定。
出願の受付期間は、小学校受験者(大学3年次特別選考を含む)は5月20日(月)まで、小学校以外の受験者は5月27日(月)まで、電子申請による受付となる。なお、電子申請の他に提出が必要な書類等については、別途郵送で提出する必要がある。
今回の試験からの主な変更点(小学校の複数回実施を除く)は下記の通り。
①小学校を志望する大学3年生を対象とした「大学3年時特別選考」を実施する。(※「大学3年時特別選考」については、こちらの記事をを参照)。
②1次試験の一部免除項目として、新たに「新潟県内の国公立学校において、直近の3年間(令和3〈2021〉年6月1日〜令和6〈2024〉年5月31日)で12月以上の常勤の臨時職員(講師、助教諭、養護助教諭)の経験があり、現に新潟県内の国公立学校において常勤の臨時職員として勤務をしている者」について、1次試験の筆答検査Ⅰ(教職・一般教養)を免除する。これに伴い、常勤の臨時職員に関する加点制度を廃止する。
③1次試験での加点制度のうち、英語の資格に関する加点について、対象となる資格の取得時期を直近の3年間(前年度試験では令和2〈2020〉年4月1日以降に取得)から6年間(平成30〈2018〉年4月1日以降に取得)に緩和する。また、小学校の受験者で「実用英語技能検定1級」「TOEIC945点以上(TOEIC IPは対象外)」「TOEFL iBT95点以上」およびその他の資格・検定試験で同程度とみなせるものの取得者については「15点」を加点する。
④妊娠、出産、病気、怪我等の理由で令和7年度中に学校に勤務することが困難になった場合に、採用を1年間猶予する。
⑤中学校教諭・高等学校教諭の出願資格について、新たに【中・高共通】は当該教科の中学校教諭と高等学校教諭の両方の普通免許状を、【中学】は当該教科の中学校教諭の普通免許状を、【高校】は当該教科の高等学校教諭の普通免許状を、それぞれ有していることもしくは令和7年4月1日までに取得する見込みである者とする。
これに伴い、前年度試験で中・高共通として募集していた教科(「国語」「社会(地理歴史・ 公民)」「数学」「理科」「音楽」「美術」「保健体育」「家庭」「英語」)については、出願枠として【中・高共通(中学校・高校いずれかの配置)】【中学(中学校のみの配置)】【高校(高校のみの配置)】を設けて募集を行う。
今年度の採用予定数は小学校260名(前年度200名)(※1)、中学校と中・高共通(計)246名(前年度162名)(※1)(※2)、高校32名(前年度30名)(※3)、特別支援学校80名(前年度40名)、養護教諭30名(前年度25名)で、すべての校種で採用数を増やしている。また、別枠として身体障害者特別選考で10名程度、社会人実務者特別選考(高校の「農業」「工業」「水産」で実施)で若干名を採用予定としている。
なお、栄養教諭については、前年度に引き続き今年度試験でも採用なしとしている。
(※1)小学校、中学校、中・高共通については、出願形式Ⅰ(新潟市を除く新潟県全域での勤務を希望)Ⅱ(小千谷市、十日町市、魚沼市、南魚沼市、津南町、湯沢町に限る勤務を希望)Ⅲ(佐渡市に限る勤務を希望)ごとに採用予定数を定める。なお、高校と中・高共通で高校に配置される場合には新潟市立学校を除く新潟県全域での配置となる。また「「美術」「家庭」については令和7年度は中学校のみの配置となる予定。
(※2)中学校と中・高共通の採用予定数については、中学校配置分で155名程度(出願形式別では Ⅰで148名、Ⅱで5名、Ⅲで2名程度)、高校配置分で91名程度を予定。
(※3)高校は「農業」「工業(機械・電気・土木・建築)」「商業」「水産」「情報」を募集する。
新潟県教育委員会・令和7年度新潟県公立学校教員採用選考検査実施要項(PDF)
https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/attachment/403898.pdf
新潟県教育委員会・令和7年度(令和6年度実施)新潟県公立学校教員採用選考検査について
https://www.pref.niigata.lg.jp/sec/gimukyoiku/gimukyouinnsaiyou.html
新潟県教育委員会・教員になる夢、新潟県でかなえよう!~その感動、魅力あふれる新潟で(新潟県教員採用総合サイト)
https://www.pref.niigata.lg.jp/site/kyoiku/1356908141206.html