宮城県 令和8年度(令和7年=2025年実施)採用試験の選考要項を発表

宮城県教育委員会は4月12日、令和8年度(令和7年=2025年実施)宮城県公立学校教員採用候補者選考の選考要項を発表した。

宮城県の1次試験は7月12日(土)に実施、結果発表は8月2日(金)。2次試験は面接(個人面接、集団討議)が8月27日(水)〜29日(金)および9月2日(火)3日(水)のうちの指定日(1日)。実技試験(中高の保健体育、音楽、美術、英語)は9月4日(木)にそれぞれ実施し、最終の結果発表は9月26日(金)に行う。
出願は電子申請で、期間は4月14日(月)午前9時から5月12日(月)午後5時まで。なお、特別選考や加点申請等で関連書類の提出が必要となる場合は5月22日(木・当日消印有効)までに郵送での提出が必要となる。

今年度の採用予定人数は、小学校140名(前年度採用予定人数210名)、中学校70名(同100名)、高校90名(同90名)、養護教諭10名(同10名)、栄養教諭若干名(同若干名)で、前年度より小学校で70名、中学校で30名、それぞれ採用予定者を減らしている。
なお「高校」の募集教科のうち、水産の「機関系」と「理療」は今年度は募集を行わない。また、工業の「化学」にかわって「工業化学」を募集する。

今年度の試験からの主な変更点としては下記の通り。
①高校「情報」の出願資格としてこれまで設けていた、他の教科の高等学校教諭の普通免許状所有義務を撤廃する。

②高校の「看護」「情報」について、当該教科の普通免許状を有さない者でも一定の出願条件を満たしている場合には、特別免許状の取得を前提に出願を可能とする。
出願可能な要件として、教育職員免許法第5条第1項各号のいずれにも該当せず、特別免許状取得の意志を有する者で、高校看護については「看護師、保健師、または助産師(以下「看護師等」という)の免許証を有し、出願の時点で看護師等として3年以上業務に従事した経験を持つ者」または「専門的な知識や技能を有し、看護師等を養成する高等学校、専修学校、各種学校、短期大学及び大学において、最低1学期間以上にわたって看護に関する授業に 携わった経験を有する者」。高校情報については、「情報処理技術者試験合格者(※平成13年度春期からの試験制度での合格者=対象となる情報処理技術者試験については選考要項を参照)で、法人格を有する民間企業、官公庁、大学・研究機関等において、情報システムの研究、開発・保守・運用等に常勤として従事し、出願時までに通算3年以上の勤務経験を有する者」としている。

①定年引上げに伴う出願資格の変更
定年引上げに伴い、出願資格を「令和8〈2026〉年4月1日時点で年齢が62歳未満である者」(昭和39(1964)年4月2日以降に生まれた者)に変更する。

②第三希望制度の新設。
中学校、高校の「国語」「数学」「英語」の出願者で、出願校種と異なる校種の当該教科の免許及び小学校教諭免許を取得または取得見込みの者は、第三希望まで選択することができる。

③小学校英語枠の廃止。
小学校英語枠での選考をやめ、英語の免許や資格等を有する方への加点措置を拡大する。

④加点措置の拡大。
1)すべての校種、職種に出願する者のうち「公認心理師」「臨床心理士」「司書教諭」の資格を有する者(司書教諭は取得見込みを含む)を加点措置の対象とする(それぞれ「5点」を加点)
2)小学校へ出願する者のうち、英語外部試験の資格・スコア等を取得している者の加点を増やす(※)。
3)中学校「英語」、高校「英語」へ出願する者のうち、英語外部試験の資格・スコア等を取得している者の加点を増やす(※)。
4)高校「国語」へ出願する者のうち、高校「書道」の免許を有する者(取得見込みを含む)を加点対象とする(「5点」を加点)。
5)中・高「家庭」、高校「福祉」へ出願する者のうち、高校「家庭」及び高校「福祉」の両方の免許を有する者(取得見込みを含む)を加点対象とする(「5点」を加点)。
(※英検2級、TOEFL(iBT)42〜71等のCEFR B1相当=小学校で2点から「5点」に、英検準1級、TOEFL(iBT)72〜94等のCEFR B2相当=小学校で5点から「8点」に、中学校、高校「英語」で2点から「5点」に、英検1級、TOEFL(iBT)95以上等のCEFR C1相当=中学校、高校「英語」で5点から「10点」に、それぞれ加点を引き上げ。詳細は選考要項を参照)

⑤中学校「英語」、高校「英語」の実技試験免除。
中学校「英語」、高校「英語」へ出願する者のうち、所定の英語外部試験の資格・スコアを有する者(※CEFR B2相当以上=詳細は選考要項を参照)は、2次試験の実技試験を免除し、実技試験の評定を「A」として合否判定を行う。

⑥1次試験及び2次試験の結果通知時の総合成績ランク表示の変更。
これまで「A・C・D」としてきた総合成績ランク表示を「A・B・C」に変更する。

⑦2次試験で実施する実技試験内容の変更。
1)中・高「保健体育」の実技試験の内容を「口頭試問を含む場面指導」とし、水泳及び武道の領域も対象とする。また、出願時に球技(バスケットボール・バレーボール)の選択は行わない。
2)中・高「音楽」の実技試験で「授業を想定した弾き歌い」を実施する。

宮城県教育委員会・令和8年度宮城県公立学校教員採用候補者選考要項(PDF)
https://www.pref.miyagi.jp/documents/54209/08senkouyoukou.pdf

宮城県教育委員会・宮城県公立学校教員採用候補者選考
https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/ky-teacher/r08kyosai.html