2STEPで情報をつかめ! 一般教養「出題頻度表」の見方

教員採用試験は自治体ごとに出題傾向が変わってくることは、みなさんもご存知のことかと思います。特に、その傾向が顕著なのが「一般教養」です。例えば、時事問題のみ出題する自治体、ローカルの問題のみを取り上げる自治体などなど。教採試験まであと約4カ月をきった今だからこそ、志望自治体の傾向をしっかりと把握し、短期間で出るとこだけを効率的に学習していきたいところです。
そこで、先月2月号の教職教養「出題頻度表」に続き、全国自治体の一般教養「出題頻度表」をお届けします。

2STEPで情報をつかめ! 出題頻度表の見方

編集部が過去5年間の全自治体における一般教養の実施問題を分野・領域ごとに分類し、一覧にした「出題頻度表」。一見難しそうに見えるかもしれませんが、教採対策に欠かせない情報が詰まっています! まずはそんな「出題頻度表の見方」をシッカリ解説いたします。

「出題頻度表」では、次の2つの情報を読み取ることができます。

①全国的な出題傾向
②志望自治体の出題傾向

特に、①は意識して見て頂きたいポイントです。それは、教員採用試験の問題には、「定番」「トレンド」の2つがあるからです。志望自治体の出題傾向を見ていくと、毎年出る「定番」問題はよく分かりますが、それだけでは最近の「トレンド」問題を把握することができません。
そこで、全国的な出題傾向を見ていきます。“全国”という大きな視点で見ると、最近の教採で問われる「トレンド」問題を把握することができるのです。社会の変化に合わせて教採試験の問題も変化しています。全国的な出題傾向には、そういった「変化」が表れやすいといえます。志望自治体だけ見ていては見逃してしまうかもしれない「トレンド」を、きちんとつかむことも合格への近道です。
早速、次の2STEPで、出題頻度表を読み解き、試験傾向を探っていきましょう!

STEP1 “ヨコ見” で全国的な出題傾向をつかめ!

まずは表を“ヨコ”に見ていき、全国的な出題傾向をつかみましょう。パッと見でまず数字が多く入っている出題事項は、ここ5年間での全国的な出題頻度が高いということです。
さらに細かく見ていきます。表の「主な出題事項」の右横「総数」の枠にある数字は、最新の2024年実施(令和7年度)教員採用試験で、その項目を出題した自治体の数を示しています。
つまり、「総数」が空欄の場合は最新の試験で出題が0、反対に数が大きいほど多くの自治体で出題があった「トレンド」問題であるということです。このような「トレンド」問題は、志望自治体で出題がなかった場合でも、他自治体の問題などを見て対策しておきたいところです。

STEP2 “ タテ見 ” で志望自治体の出題傾向をつかめ!

次に、表を“タテ”に見て志望自治体の出題傾向をつかみましょう。このとき、志望自治体の下に続く枠に、タテにマーカーを引いていくと見やすくなります。
そして、マーカーを引いたタテ枠と、ヨコの「分類」「主な出題事項」を交差させて見てみましょう。すると、その自治体で「どんな問題が“過去5年間のうち”何回出たか」が分かります(頻度表の枠の見方は下図参照)。
何年も連続で出題がある「定番」問題を押さえるのはもちろん、直近の試験で初めて出題があった問題なども注目しておきましょう。

さらにChallenge!! 最新の実施問題で確実な実力をつける!

出題頻度表の下には、最新の2024年実施(令和7年度)教員採用試験で出題された「一般教養」の問題の中から、各領域の問題を厳選して掲載しています。定番問題からトレンド問題まで、さまざまな領域の問題を取り上げていますので、ぜひ挑戦してみてください。
そして、出題頻度表で出題傾向をシッカリ把握し、学習を積み重ねたら、出題傾向の似ている他自治体の問題にも取り組んでみましょう。類似問題の演習には、全国の実施問題を1冊にまとめた『一般教養の過去問』(時事通信社)がおすすめです!


一般教養の出題傾向は『月刊 教員養成セミナー』2025年3月号をcheck✔

一般教養の「出題頻度表」は教員養成セミナー3月号でご覧いただけます。一般教養の出題傾向やトレンド、全国での実施問題などを、お手に取ってぜひご覧ください。