願書の土台づくり「自己分析」をしよう!

いきなり志望動機や自己PRを書こうとしても、思うように書けない人がほとんどだと思います。まずは「自己分析」をして、自分自身の思いや長所などを挙げていきましょう。

なぜ、「自己分析」が必要なの?

「自分がなぜ教師になりたいのか」「自分の強みや長所は何か」─そう聞かれて、すらすらと答えられる人はそういないでしょう。何となく思いついたことを書いたとしても、十分に練り上げた記述でなければ、面接で突っ込まれて聞かれたとき、答えに窮してしまいます。
だからこそ必要なのが「自己分析」です。自分自身の性格や価値観、強みや弱み、経験してきたことなどを深掘りすることで、志望動機や自己PRを作成するための土壌をつくるのです。少し面倒な作業ではありますが、面接試験での質疑応答をうまく運ぶ上でも不可欠なプロセスだと考えてください。

自己分析の進め方

自己分析の進め方はさまざまですが、ここでは教員採用試験において比較的よく行われている自己分析の手法を紹介します。読むだけでなく、実際に書いてみることが何より大切です!

まずは下の「自己分析シート」に、思いついたことを書き込んでいきましょう。この段階では深く考える必要はないので、頭に浮かんだことを箇条書きで書き並べていくだけで構いません。また、時間があれば数週間ほどかけて、気付いたことを書き加えていってもよいでしょう。

自分という存在は、意外と自身では見えていないものです。友人や家族など身近な人に聞いて、自己分析シートに書き加えていきましょう。自分では「落ち着きがない」「せっかち」などとネガティブに捉えていた部分が、周囲からは「活発」「行動的」とポジティブに捉えられていることもあります。

自己分析シートが完成したら、「志望動機」「自己PR」など受験自治体の記入様式にそって、内容を振り分けていきます。あまり複数の要素を詰め込みすぎると、焦点の定まらない願書になってしまうので、自分がストンと腑に落ちる部分を中心に記述していくようにしましょう。

志望動機と自己PRに振り分ける

自己分析シートを記入し終えたら、全体を俯瞰した上で、志望動機や自己PRで使えそうな部分にマーカーを引くなどして印を付けていきます。その上で、各記入欄に関連する記述を探し、どのトピックを中心に据えて構成していくのかを考えながら、次のような願書の下書きを作成していきましょう。

自己分析の方法は、新連載でもチェック!

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