攻略ガイド6:試験の内容は? 〜筆記試験・論作文試験 編

教採では、どのような内容が問われるのでしょうか。細かくは自治体によって異なりますが、ここでは大まかなアウトラインについて解説していきます。ここでは「筆記試験」と「論作文試験」を取り上げます(その他の実施内容はコチラ)。

その① 筆記試験(1次試験 ※一部の自治体は2次試験でも実施)

筆記試験は、「教職教養」「一般教養」「専門教養」の3分野に分かれます 。ただし、自治体や受験区分によっては、実施されないものもあるので、受験する自治体の情報を確認しておきましょう。

①教職教養の出題内容
教職教養は、次の5つの分野に分かれます。

②一般教養の出題内容
一般教養は、次の4つの分野に分かれます。

「郷土」への知識理解が問われるローカル問題
自治体によっては、教職教養において、独自に策定・公表等をしている教育計画や方針などから出題するところもあります。また、一般教養において、郷土の歴史や文化などについて出題する自治体もあります。こうした問題は「ローカル問題」と呼ばれ、対策は容易ではありません。まずは過去問を見て、受験自治体が「ローカル問題」を出題しているかを確認しましょう。

③専門教養の出題内容
専門教養の出題内容は、校種・教科によって異なります教科についての高度な知識のほか、学習指導要領の内容や具体的な指導方法について問われることもあります。

問題例を見たい! という人は…

教職教養の問題例

本誌P.45~「特集2 2025年実施 教員採用試験に挑戦!」、本誌巻末のBook in Book「合格サポートドリル」P.2~を参照! 

一般教養の問題例

本誌巻末のBook in Book「合格サポートドリル」P.18~を参照! 

専門教養の問題例

本誌P.77~「基礎×実践で鍛える! 専門教養過去問トレーニング」を参照!

その② 論作文試験

実施の有無、実施時期は自治体によって異なる
論作文試験は、実施する自治体と実施しない自治体があります。また、実施する時期も1次・2次で分かれ、1次試験の日に実施されるものの、配点は2次という自治体もあります。受験自治体ではどのように実施されているか、しっかり確認をしておきましょう。

制限時間や文字数も自治体によって異なる
論作文の制限時間や文字数も自治体によって異なります。概ね「60分・800~1000字程度」というケースが多いですが、滋賀県の「30分・600字以内」のように短めの文章を書かせる自治体もあります。受験自治体がどうなっているかを確認し、それに沿って練習を重ねるようにしましょう。

論作文の出題内容
論作文の出題テーマは、概ね学校教育(主に教育論・教師論・指導論・ローカル・抽象題の5つ)に関わることで、やはり自治体によって異なります。以下に2024年実施問題の例を示しますが、どんなテーマが出題されているのか、必ず受験自治体の過去のテーマを確認しておきましょう。

論作文の具体例
論作文の具体的なイメージがわかないという人のために、一例を示します。模範例の一つとして参考にしてください。このように「序論」「本論」「結論」の3段構成で書くのが定石とされています。


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