POINT解説①受験自治体の「教育振興基本計画」も要チェック!
国の計画を受ける形で、各自治体も教育振興基本計画を策定しています。そこから出題されることも多いので、受験自治体の計画にも目を通しておきましょう。
Ⅱ.今後の教育政策に関する基本的な方針
(総括的な基本方針・コンセプト)
◯ 上述の我が国の教育をめぐる現状・課題・展望を踏まえ、本計画では2040年以降の社会を見据えた教育政策におけるコンセプトとも言うべき総括的な基本方針として「( ① )の育成」及び「日本社会に根差した( ② )の向上」を掲げる。両者は今後我が国が目指すべき社会及び個人の在り様として重要な概念であり、これらの相互循環的な実現に向けた取組が進められるよう教育政策を講じていくことが必要である。
(1)2040年以降の社会を見据えた( ① )の育成
(中略)
◯ ( ③ )5.0においては、「主体性」、「リーダーシップ」、「創造力」、「( ④ )」、「( ⑤ )」、「表現力」、「チームワーク」などの資質・能力を備えた人材が期待されている。こうした要請も踏まえ、個々人が自立して自らの( ⑥ )・能力を伸長するとともに、多様な( ⑦ )に基づいて地球規模課題の解決等をけん引する人材を育成していくことも重要である。
(2)日本社会に根差した( ② )の向上
◯( ② )とは身体的・( ⑧ )的・社会的に良い状態にあることをいい、短期的な幸福のみならず、生きがいや人生の意義など将来にわたる持続的な幸福を含むものである。また、個人のみならず、個人を取り巻く場や地域、社会が持続的に良い状態であることを含む包括的な概念である。
(中略)
◯ 日本社会に根差した( ② )の要素としては、「幸福感(現在と将来、自分と周りの他者)」、「学校や地域でのつながり」、「( ⑨ )」、「利他性」、「多様性への理解」、「サポートを受けられる環境」、「( ⑩ )意識」、「自己肯定感」、「自己実現(達成感、キャリア意識など)」、「心身の健康」、「安全・安心な環境」などが挙げられる。これらを、教育を通じて向上させていくことが重要であり、その結果として特に子供たちの主観的な認識が変化したかについて( ⑪ )を収集していくことが求められる。なお、協調的幸福については、「( ⑫ )」につながるような組織への帰属を前提とした閉じた協調ではなく、他者とのつながりやかかわりの中で( ⑬ )する基盤としての協調という考え方が重要であるとともに、物事を前向きに捉えていく姿勢も重要である。
(5つの基本的な方針)(➡︎POINT解説②参照)
◯ 本計画においては、上述の総括的な基本方針の下、以下の5つの基本的な方針を定める。
①グローバル化する社会の持続的な発展に向けて( ⑭ )の育成
②誰一人取り残されず、全ての人の可能性を引き出す( ⑮ )の実現に向けた教育の推進
③地域や家庭で共に( ⑯ )社会の実現に向けた教育の推進
④教育( ⑰ )(DX)の推進
⑤計画の( ⑱ )確保のための基盤整備・対話
① グローバル化する社会の持続的な発展に向けて( ⑭ )の育成
(社会の持続的な発展に向けて)
◯ 将来の予測が困難な( ⑲ )と言われる時代の中で、個人と社会の( ② )を実現していくためには、社会の持続的な発展に向けて学び続ける人材の育成が必要である。グローバル化や( ⑰ )は( ⑳ )市場に変容をもたらしており、これからの時代の働き手に必要となる能力は変化している。AIやロボットによる代替が困難である、新しいものを創り出す( ㉑ )や、他者と協働しチームで問題を解決するといった能力が今後一層求められることが予測され、こうした変化に教育も対応していく必要がある。
【今後5年間の教育政策の目標と基本施策】
目標1 ( ㉒ )の育成、幅広い知識と教養・専門的能力・職業実践力の育成
目標2 豊かな心の育成
目標3 健やかな体の育成、スポーツを通じた豊かな心身の育成
目標4 ( ㉓ )社会における人材育成
目標5 イノベーションを担う人材育成
目標6 主体的に社会の形成に参画する態度の育成・( ㉔ )の醸成
目標7 多様な教育ニーズへの対応と( ㉕ )
目標8 生涯学び、活躍できる環境整備
目標9 学校・家庭・地域の連携・協働の推進による地域の教育力の向上
目標10 地域コミュニティの基盤を支える( ㉖ )の推進
目標11 教育DXの推進・デジタル人材の育成
目標12 指導体制・ICT環境の整備、教育研究基盤の強化
目標13 ( ㉗ )状況、地理的条件によらない質の高い学びの確保
目標14 ( ㉘ )・企業・地域団体等との連携・協働
目標15 安全・安心で質の高い教育研究環境の整備、児童生徒等の安全確保
目標16 各( ㉙ )との対話を通じた計画策定・フォローアップ
①持続可能な社会の創り手 ②ウェルビーイング ③Society ④課題設定・解決能力⑤論理的思考力 ⑥個性 ⑦価値観 ⑧精神 ⑨協働性 ⑩社会貢献 ⑪エビデンス ⑫同調圧力 ⑬共創 ⑭学び続ける人材 ⑮共生社会 ⑯学び支え合う ⑰デジタルトランスフォーメーション ⑱実効性 ⑲VUCA ⑳労働 ㉑創造力 ㉒確かな学力 ㉓グローバル ㉔規範意識 ㉕社会的包摂 ㉖社会教育 ㉗経済的 ㉘NPO ㉙ステークホルダー
POINT解説②「5つの基本的な方針」は頻出!
教育振興基本計画の中でも、特によく出題されているのがこの「5つの基本方針」です。すべて暗記してしまうくらいのつもりで、押さえておくようにしましょう。
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