教員採用試験の集団討論は、実際にどのように実施されるのでしょうか。まずは基本情報を解説していきます。
実施の有無、実施形態は自治体によって異なる

「集団討論」とは、特定のテーマについて複数人で討論を行い、そこでの発言内容等を評価するというものです。一方で、自治体によっては「集団討議」とし、討論後にまとめを発表させることもあります。また、岡山市の「集団活動」のように、複数人で話し合いをした上で5分間のプレゼンテーションを行うケースもあります。さらには「集団面接」と記載しつつ、実際には討論を行わせるような自治体もあります。まずは受験する自治体がどんな形式で実施しているのかを必ず確認するようにしましょう。
座席の配置、細かなルールなど
「集団討論」での面接官や受験生の人数、座席の配置、細かなルールなどは以下の通りです。こうした細かな部分についても、受験する自治体の情報を入手した上で本番に臨みましょう。

集団討論のテーマ
集団討論のテーマは、基本的には学校教育に関わることですが、まれに抽象的なテーマを出題する自治体もあります。また、学校教育に関する場合も、より具体的なテーマを出題する自治体もあれば、やや抽象的なテーマを出題する自治体もあります。事前に受験自治体の過去問をチェックしておきましょう。

討論の流れ
討論は概ね下のような流れで実施されます。討論中、基本的に面接官は一切発言等をしません。冒頭の「自己紹介」や最後の「まとめ」は実施しない自治体もあります。

評価の観点
集団討論の評価の観点は、各自治体が実施要項等に記載しています。各自治体の評価の観点を見ると、知識・理解よりも、協調性やコミュニケーション力、積極性など、人物面に重点が置かれていることが分かります。

「集団討論」が気になる人は『月刊 教員養成セミナー』2025年8月号をcheck✔
7月号と8月号でお届けしている「動画で学ぶ」2次試験対策シリーズ。第2弾となる8月号では1人では対策がなかなか難しい「集団討論」に焦点を当て、 集団討論のルールや流れ、面接で聞かれそうな質問集や、「教セミちゃんねる」では実際の模擬討論の様子を収録、教職指導の先生が対策のポイントを分かりやすく解説しています。
ぜひ、本誌+動画で集団討論、面接対策を進め、合格を勝ち取ってください!
