今年の全国平均最終選考倍率は? 〜2024年実施 教員採用試験 最終合格者数調査より

全国各自治体に調査した、2024年実施 教員採用試験の最終合格者数(2024年11月1日時点)をまとめました。調査結果から見えてくる、今年の最終合格者数を含めた教員採用試験の傾向を編集部が分析します。


全国平均の最終選考倍率は2.7倍

2024年実施教員採用試験は、受験者数は10万6,652人(2023年11万2,242人)、最終合格者数は4万0,017人(同3万5,309人)。昨年から、受験者数は減少しましたが、合格者数は増加しています。そのため、全国平均の選考倍率は2.7倍(同3.2倍)となり(下図参照)、昨年よりさらに減少し下降が続いています。また、3.0倍を下回った自治体は、2023年は27自治体でしたが、今年は33自治体に増加しています。

ただし倍率は、校種によって大きく変わります(下図「校種別選考倍率の推移」参照)。さらに、自治体・校種別に選考倍率を見ると、1.0倍から約50倍までバラつきがかなりあります(下図「自治体・校種別最終選考倍率」参照)が、全国平均の校種別選考倍率は昨年と比較すると、すべての校種で下がっていることが分かります。
また、今年は40自治体で実施された大学3年生受験のうち、2次試験が実施された横浜市、新潟県、奈良県などの選考倍率は、それぞれ1.1倍、1.3倍、4.6倍となっており、自治体にはよりますが、比較的倍率が低いため受験生にとってはチャレンジする価値があるといえそうです。
本誌掲載の「全国最終合格者数」の表もあわせて確認し、志望する自治体の採用状況の詳細を把握しましょう。

※ 文中の2023年の選考倍率は受験者数と採用者数で算出。24年の選考倍率は受験者数と2次合格者数(最終合格者数)で算出。選考倍率の算出には採用者数及び最終合格者数が未確定の自治体は計算に入れていない。


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1月号の誌面では、このほかにも、各自治体ごとの志願者数、受験者数、1次・2次それぞれの合格者数、採用予定者数、3年生受験のデータについても一覧表で掲載しています。ぜひお手にとってご覧ください。