島根県 令和8年度(令和7年=2025年実施)試験のアウトラインを公表。1次試験は5月17日実施に

島根県教育委員会は10月30日、令和8年度(令和7年=2025年実施)島根県公立学校教員採用試験のアウトラインを公表した。

令和8年度試験の試験日程のうち、一般選考試験については、7月に「令和8年度(令和7年度実施)島根県公立学校教員採用候補者「一般選考試験」の日程の見直しについて」として、事前に試験日程の前倒しの方針を示していたが、今回試験日程が公表され、一般選考試験については、前年度試験(令和7年度試験=2024年実施)に比べて1ヶ月半以上、およそ50日程度の前倒し(※)となり、1次試験は5月17日(土)、2次試験は6月28日(土)〜7月9日(日)。また、新型コロナウイルス感染や災害等やむを得ない事情により受験できなかった者を対象とした2次試験の追試験を7月20日(日)に、それぞれ実施する。
合格発表もそれぞれ日程が前倒しとなり、1次が6月4日(水)、最終(2次)の合格発表は8月6日(水)にそれぞれ行われる。
また、現職教員・過去正規教員を対象とした特別選考試験は、例年同様大型連休期間中の5月4日(日・祝)に実施、合格発表は5月16日(金)に行われる。

【※令和8年度・島根県一般選考試験の日程】

令和8年度試験(2025年実施)令和7年度試験(2024年実施)
募集要項発表2月5日4月5日
出願受付2月上旬〜3月下旬4月12日〜5月27日
1次試験5月17日7月6日
1次結果発表6月4日7月24日
2次試験6月28日〜7月9日
(2次追試験:7月20日)
8月17日〜28日
(2次追試験:9月8日)
2次結果発表8月6日9月27日

令和8年度試験での主な変更点は下記の通り
①特別枠「島根創生特別枠」の対象要件(※)のうち、従前からあった「島根県内の国公私立高等学校(松江高専を含む)・特別支援学校高等部の卒業者」に加え、「島根県外の国公私立高等学校(高専を含む)・特別支援学校高等部の卒業者」も対象とする(※他の要件としては「島根大学教育学部〈教職大学院を含む〉または島根県立大学人間文化学部の在籍者で、当該大学の学長から推薦を受けた者」「島根県公立学校教員となることを第一志望とする者」など)。
また、名簿登載された校種・教科の専修免許状を取得する場合には最大2年間の採用延期を認める

②新たな特別枠として「オリンピアン等対象のトップアスリート特別枠」を新設する。
対象となるのはオリンピック・パラリンピック・デフリンピックに日本代表選手として出場した競技者(大会の開催年は不問)で、小学校、中学校・高等学校の保健体育、特別支援学校(小学部及び中・高等部の保健体育)で募集する。
試験内容は2次の実技試験が免除となる以外は一般選考試験と同様で、出願する校種・教科の普通免許状を有しない場合には特別免許状による採用とする(文部科学省「入職前研修」の受講が必須となる)。

③2次試験(面接試験)における県外会場(東京・大阪)の対象区分として、小学校に加えて「特別支援学校」を追加する。なお、1次試験(筆記試験)での県外会場については、前年度に引き続き東京、大阪、福岡の3会場で実施する。

④受験上の特例措置に関する対象要件のうち、勤務経験に関しての変更
1)前年度の島根県教員採用試験の1次試験合格者(2次試験受験対象者)
→『令和6年度に島根県内外の国公立学校に常勤の講師等としての勤務経験がある者』『令和7年3月31日現在で、島根県内外の国公立学校に常勤の講師等として通算1年以上の勤務経験がある者』※1次試験の一部免除(論述試験のみ実施)+1次試験への加点
2)小学校および中学校志望者のうち石見・隠岐地域限定受験者 
→『令和6年度に出願する地域の市町村立小・中学校に常勤の講師等としての勤務経験がある者』『令和7年3月31日現在で、出願する地域の市町村立小・中学校で常勤の講師等として通算1年以上の勤務経験がある者』※1次試験の一部免除(論述試験のみ実施)+1次試験への加点
3)現職常勤・非常勤講師(前年度の島根県教員採用試験の1次試験合格者(2次試験受験対象者)を除く)
→『令和6年度に島根県内外の国公立学校に常勤・非常勤の講師等としての勤務経験がある者』『令和7年3月31日現在で、島根県内外の国公立学校に常勤・非常勤の講師等として通算1年以上の勤務経験がある者』※1次試験への加点。ただし常勤と非常勤で加点の点数は異なる

⑤選考にあたって考慮する事項(1次試験への加点)の拡大
【新規】
1)大学(大学院を含む)を令和8年3月31日までに卒業(修了)見込である者のうち「島根県内の国公私立高等学校(松江高専を含む)・特別支援学校高等部の卒業者」(※大学の学長〈学部長等を含む〉の推薦は不要)。
2)日本語教育能力を判定する試験(日本語教員試験)に合格後、実践研修を修了し、国家資格「登録日本語教員」として登録された者(対象区分:小学校、中学校、高等学校、特別支援学校)。
【対象言語の追加】
3)ポルトガル語または中国語での日常会話を理解し、口頭で表現できる程度の語学力を有している者(対象区分;小学校、中学校、高等学校、特別支援学校)。

⑥特別選考試験に関する変更
対象区分(募集教科)のうち、高等学校の募集教科を「全教科」に拡大する(詳細については調整中)。
(※前年度は小学校、中学校(全教科)、特別支援学校(全学部)と、高等学校のうち「農業」「工業」「商業」「水産」「情報」で募集)

なお、令和8年度試験での募集人数はおおむね前年度(募集人数:340名)並みの人数を予定している。

令和8年度試験の募集要項については、特別選考は2月3日(月)、一般選考は2月5日(水)に発表予定で、変更点についての詳細は各要項にて示すとしている。

島根県教育委員会・令和8年度島根県公立学校教員採用試験のアウトライン(PDF)
https://www.pref.shimane.lg.jp/admin/syokuin/saiyou/saiyou_info_tchr/index.data/R8outline.pdf