神戸市 2026年度採用試験(2025年実施)の変更点等を公表

神戸市教育委員会は12月17日、ホームページに2026(令和8)年度採用(2025年=令和7年実施)神戸市教員採用選考試験の日程や改正内容(変更点)を公表した。
神戸市の試験日程および一部の変更点についてはすでに公表されていたが、今回公表された変更点は以下のとおり。

【選考区分の改正】
①「特別支援学校キャリアチェンジ区分」の新設
これまで、採用予定日である4月1日より前に教員免許状を取得していることを資格要件としていたのを、特別支援学校の教諭としての採用を希望し、教員として3年以上の在職経験(特別支援学校での勤務に限らない)を有する方については、採用予定日である4月1日より前に特別支援学校の教員免許状を取得していなくとも受験可能とする。ただし、選考実施の翌年度末(2027年3月31日)までに特別支援学校教諭普通免許状を取得する必要があり、免許取得については、神戸市が実施する認定講習を受講する。採用決定については、免許取得が確認でき次第速やかに行う予定で、免許取得までは採用決定を行わず、臨時講師として特別支援学校などで任用する。

②「臨時的任用教員継続勤務者区分」の新設
神戸市の臨時的任用教員(常勤)もしくは任期付教員として、直近10年間のうち通算5年以上の勤務経験を有し、出願時においても勤務している方のうち、校園長から推薦を受けた方を対象として、筆記試験を免除し、小論文試験を実施する(※これまでは「臨時的任用教員区分」として、1次の「教職・一般教養」のみ免除)。

③「現職教員区分」の試験内容を見直し、1次選考のすべてを免除する(※これまでは1次の筆記試験のみ免除)。

④「離職者を対象とした特別選考」の出願要件の拡大(既発表すみ)
「離職者を対象とした特別選考」の出願要件のうち(離職からの経過年数)について、神戸市立学校園の正規教員経験者が対象となる「子の養育を目的とした離職者区分」「介護を目的とした離職者区分」については離職後8年以内、「一般離職者区分」では離職後5年以内(※)としていたものを、区分を問わず一律で「離職後12年以内」に改める(※一般離職者区分については、改正後も引き続き「3年以上の勤務経験」を有する必要がある)。

【加点制度の見直し】
⑤学生スクールサポーターおよび特別支援教育ボランティアへの加点
神戸市の学生スクールサポーターまたは特別支援教育ボランティアとして、直近3年間のうち1年度内で15日以上の活動実績があり、教職経験が1度もない方を対象として、2次試験の合計点に「5点」を加点する。

⑥大学3年生等早期チャレンジ選考第Ⅰ区分合格者への加点
大学3年生等早期チャレンジ選考第Ⅰ区分に合格(1次試験のすべて〈筆記試験、集団面接試験〉に合格)し、大学等推薦区分の要件を満たす方を対象として、2次試験の合計点に「8点」を加点する。

⑦加点の上限を「40点」とする。

【大学等推薦区分の改正】
⑧大学等推薦区分の対象となる選考区分(教科)として、「中学校・高等学校教諭(英語)」を追加する。
(※これまでの大学等推薦区分の対象:小学校教諭、小学校教諭(英語コース)、中学校・高等学校教諭(国語、数学、理科、美術、技術、家庭)、特別支援学校教諭)

神戸市の試験日程は、1次試験の筆記試験が2025年6月14日(土)、集団面接試験が6月27日(金)28日(土)に行われる。また、2次試験(個人面接試験、実技試験)は7月中旬以降に行う。また、最終の合格発表は9月中旬ごろの予定となっている(前年度試験では9月19日)。

なお、試験に関する詳細な内容等については、2025年3月以降に公表される「2026年度 神戸市立学校園教員採用選考試験 実施要項」で示される(2024年度実施試験の実施要項は4月3日に公表)。

神戸市教育委員会・2026年度神戸市教員採用選考試験
https://www.city.kobe.lg.jp/a55153/2026shinseido.html

【参考】神戸市 2026年度採用試験(2025年実施)の試験日程等を公表(2024.12.12)
https://kyousemi.book.jiji.com/municipality/4801