兵庫県教育委員会は12月19日、令和8年度(令和7年=2025年実施)兵庫県公立学校教員採用候補者選考試験での主な変更点を公表した。
今回発表された変更点は以下の通り。
1・教員経験者等の確保
①公立学校の教諭、養護教諭または栄養教諭を対象とした第1次選考試験免除の実施
受験する校種・教科で2年以上の教職経験を有し、出願時点において公立学校の教諭、養護教諭または栄養教諭として任用されている者に対する現行の「現職筆記試験免除」を見直し、該当者については1次試験をすべて免除する。
②常勤の臨時講師を対象とした第1次試験一部免除(一般教養試験免除)の実施
現行の「常勤の臨時講師または会計年度任用職員に対する加点措置」のうち、「兵庫県内の学校(国公私立、校種及び担当教科は問わない)にて常勤の臨時講師として3年の教職経験」のある者に対する30点の加点措置を見直し、1次の筆記試験のうち「一般教養試験」を免除する。
③大学生等を対象とした児童生徒支援活動経験に対する加点の実施(最大8点)
出願前年度に都道府県または市町村(教育委員会含む)が実施する各種児童生徒支援活動(※)に10日以上(1日あたりの活動時間は不問)参加経験のある大学生等(大学、大学院、短期大学、専門学校に在籍する学生)に対し「5点」を加点する。
さらに、前記の加点要件に加え、兵庫県の実施する「学生(ハートフレンド)人材バンク」に登録している大学生等には「8点」を加点する。
(※各種児童生徒支援活動の例=「不登校児童生徒支援」「特別な支援を要する児童生徒支援」「体験活動における児童生徒支援」「児童生徒への学習支援」「部活動における児童生徒支援」「日本語指導が必要な外国人児童生徒等支援」等)
2・多様な人材の確保
④「特別免許状授与を前提とした特別選考」(※令和7年度試験では中学校の技術と英語、高校のネイティブ(英語)、家庭、工業、看護、福祉で実施)の出願要件の拡大
「特別免許状授与を前提とした特別選考」については、これまで普通免許状を所有しない者を対象としていたが、当該校種・教科以外の教諭普通免許状所有者も出願可能とする。
また、中学校の技術と家庭、高校の家庭と工業については出願要件を拡大し、民間企業等経験者に加え、当該教科に関わる博士号所有者も出願可能とする。
⑤第2希望対象教科の拡大
「高等学校区分(情報)」の出願者は、中学校「技術」教諭普通免許状の有無に関わらず、第2希望として「中学校・特別支援学校区分(技術)」を希望可能とする。なお、1次試験に中学校「技術」で合格となった場合は、2次試験(模擬授業・個人面接試験、実技試験)は、中学校「技術」での受験となる。
(※中学校「技術」教諭普通免許状を所有しない者については「特別免許状授与を前提とした特別選考」として実施する)
⑥ICTを活用した模擬授業実施教科の拡大
すでに実施している教科(中学校・特別支援学校の国語、社会、数学、理科、技術と高校の国語、地理歴史・公民、数学、理科)に加え、中学校・特別支援学校区分と高校区分の「英語」を追加する。
なお、兵庫県の1次試験の日程については令和7年度試験とほぼ同様の日程で行われ、集団面接試験は6月14日(土)、筆記試験は7月20日(日)にそれぞれ実施する。
兵庫県教育委員会・令和8年度兵庫県公立学校教員採用候補者選考試験の主な変更点等について
https://www2.hyogo-c.ed.jp/hpe/uploads/sites/5/2024/12/令和8年度兵庫県公立学校教員採用候補者選考試験の主な変更点等について.pdf
兵庫県教育委員会・令和8年度兵庫県公立学校教員採用校候補者選考試験(令和7年度実施)
https://www2.hyogo-c.ed.jp/hpe/kyoshokuin/r8kyousai/