名古屋市教育委員会は1月24日、「令和7年度実施 名古屋市公立学校教員採用選考試験に関するお知らせ」として、令和7年度(2025年度実施)の名古屋市公立学校教員採用選考試験における変更点を公表した。
今回公表された変更点は下記の通り。
①2次試験で実施していた集団面接を廃止し、個人面接を「個人面接1」と「個人面接2」の2回に分け、20分間ずつ行う。
「個人面接2」の冒頭には模擬指導を実施する。模擬指導の課題については、2次試験受験対象者に事前周知をする。
※障害者特別選考では、個人面接1、個人面接2とも実施する。
※特例内容として「口述(個人面接)のみ」「口述(個人面接・集団面接)のみ」としていた箇所は、「口述(個人面接1、個人面接2)のみ」とする。
②専修免許状所有者に対する特例の追加。
中学校・高校・特別支援学校の各志願者のうち、「①高等学校教諭専修免許状(理科)・中学校教諭専修免許状(理科)」「②中学校教諭専修免許状(技術)」「③特別支援学校教育に関わる専修免許状(特別支援学校教諭免許の「視覚障害者」「聴覚障害者」「知的障害者」「肢体不自由者」「病弱者」のうち1領域以上が記された専修免許状、盲学校教諭専修免許状、聾学校教諭専修免許状、養護学校教諭専修免許状のいずれか)」の免許状を所有または取得見込み者を対象に、1次試験の専門試験(※)を免除する。
(※ただし、①を申請する場合は高校理科または中学校理科を、②を申請する場合は中学校技術を、③を申請する場合は特別支援学校を、それぞれ第1希望として志願する人に限る。なお、併願も可だが、専門免除の対象となるのは記載の教科に限る)
③本市(名古屋市)講師経験者に対する特例の拡充。
⑴本市常勤講師2年以上経験者に対する特例の変更
高校・中学校・小学校・幼稚園・特別支援学校・養護・栄養教員の各志願者で、名古屋市公立学校(園)に常勤講師として任用され、令和2年度から令和7年度(5月31日まで)において、任用期間が通算2年(24か月)以上ある人を対象にした特例内容について、従来の1次試験での総合教養の免除、専門の加点から、1次試験での「総合教養の加点、専門の免除」に変更する。
⑵本市常勤講師として勤務を開始する方に対する特例の追加
高校・中学校・小学校・幼稚園・特別支援学校・養護・栄養教員の各志願者で、令和7年度実施試験の申込締め切り日までに、名古屋市公立学校(園)において常勤講師として令和7年度の勤務を開始する人に対し、1次試験の「総合教養」に加点する。
④名古屋市以外の国公立学校に本務教諭として勤務している方(※)に対する特例(1次試験の総合教養・専門の免除)の対象に「高校」を追加する。また、この特例を活用して特別支援学校教員を志願する方については、1次試験のすべて(総合教養・専門・小論文)を免除する。
(※令和7年度実施の採用選考試験の申込締め切り日までに、本務教諭の任用期間が通算2年以上ある人が対象)
⑤大学推薦特例の対象に、高校の「理科」「商業」、中学校「理科」の志願者を追加(※)し、推薦人数の上限を2名から「3名」に増やす。
(※これまでは中学校の技術、高校の工業、特別支援学校で実施。なお、大学推薦特例の対象者は1次試験の総合教養と専門が免除となる)
なお、令和6年度(2024年度)実施の大学3年生等を対象とした選考試験で2次試験受験対象者となった人(令和7年度実施試験では2次試験から受験)は、申込受付期間に2次試験受験対象となっている選考区分・教科で申し込んだ上で、期日までに「自己アピールシート」「免許状証明書」「大学及び大学院の卒業・修了(見込)証明書」「返信用封筒」を郵送する。
特例等の内容は今後変更される可能性があるとしており、要件等の詳細については募集要項で示される。
名古屋市の試験日程については、1次試験が6月14日(土)に実施。2次試験については7月下旬(前年度試験では7月20日、21日)、最終の合格発表は8月下旬に行う予定(令和6年度実施試験では8月21日)となっている。
また、募集要項は4月以降(前年度試験では4月19日)。志願者の申込受付期間は4月中旬から5月上旬(前年度試験では4月19日〜5月8日)を予定している。
名古屋市教育委員会・令和7年度実施 名古屋市公立学校教員採用選考試験に関するお知らせ(PDF)
https://www.city.nagoya.jp/kyoiku/cmsfiles/contents/0000050/50883/R7henkouten.pdf
【参考】名古屋市報道資料 令和6年8月21日発表 令和7年度実施 名古屋市公立学校教員採用選考試験の日程について
https://www.city.nagoya.jp/kyoiku/cmsfiles/contents/0000177/177931/7saiyousikenn.pdf