
教育原理 出題頻度:★★★☆☆ 話題性:★★☆☆☆ 難易度:★★★★☆
要点1:「カリキュラム・マネジメント」とは
「カリキュラム・マネジメント」は、現行学習指導要領の「総則」に示された言葉で、各学校が学校や子どもたちの実態を踏まえて教育課程(カリキュラム)を組み立て、組織的・計画的に教育活動の質を高めていくことを意味する言葉です。取り組む際の視点として、以下の3つが示されています。

要点2:評価と改善のPDCAサイクル
「要点1」の2つ目として示した「実施状況の評価と改善」において、具体的な手順として資料等で示されているのが、 PDCAサイクルです。下の図のように、①Plan(計画)、②Do(実施)、③Check(評価)、④Action(改善)の流れで、教育活動の改善を図っていく営みのことを指します。もともとは製造業の品質管理の手法として用いられていた手法ですが、昨今の教育界ではよく使われるので、論作文や面接の回答などに盛り込んでも有効でしょう。

予想問題
次の文は、小学校学習指導要領の「第1章 総則」の「小学校教育の基本と教育課程の役割」の一部である。( )に入る適語をそれぞれ選べ。
各学校においては、児童や学校、地域の実態を適切に把握し、教育の目的や目標の実現に必要な教育の内容等を( ① )的な視点で組み立てていくこと、教育課程の実施状況を評価してその( ② )を図っていくこと、教育課程の実施に必要な( ③ )体制を確保するとともにその( ② )を図っていくことなどを通して、教育課程に基づき組織的かつ計画的に各学校の教育活動の質の向上を図っていくこと(以下「カリキュラム・( ④ )」という。)に努めるものとする。
ア.ガバナンス イ.リニューアル ウ.マネジメント エ.改善
オ.教科等横断 カ.経営 キ.人的又は物的な ク.合理的に配慮した
ケ.ミクロ・マクロ コ.検証
(解答・解説)
①-オ ②-エ ③-キ ④-ウ
➡小学校学習指導要領「第1章 総則」「第1 小学校教育の基本と教育課程の役割」を参照。
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