ここでは学校の「働き方改革」について、論作文や面接でどのように問われるのか、どのように回答すればよいのかを解説していきます(※本誌掲載の問題より一部を抜粋)。
論作文の実施問題
三重県 2022年実施問題
「新しい時代の教育に向けた持続可能な学校指導・運営体制の構築のための学校における働き方改革に関する総合的な方策について(答申)」(2019年1月 中央教育審議会)において、これまで学校・教師が担ってきた代表的な業務の在り方に関する考え方について、以下のとおりに整理されました。これらのことを踏まえて、あなたが学校における働き方改革として取り組みたい業務を①~⑭から2つ選び、選んだ理由についてそれぞれ述べるとともに、そのうち1つの業務についての改善に向けた取組を具体的に述べ、300字以内でまとめなさい。
※①~⑭についての詳細図は、こちらを参照
回答のポイント(模範答案例)
上記出題の文字数は「300字以内」だが、800〜1000字を想定した場合は、以下のような答案例が考えられる。
【序論】学校の「働き方改革」が大きな課題になっていること、その実現には個々の教員の取り組みや心掛けも大事であり、前向きに取り組んでいく姿勢を示す。
【本論】①〜⑭からどの2つを選ぶかに正解はないが、一教員として取り組みやすいものを挙げるのがよい。
・①〜④の「基本的には学校以外が担うべき業務」から選ぶ場合は、地域との連携を深めることなどを記述。
・⑤〜⑧の「学校の業務だが、必ずしも教師が担う必要のない業務」を選ぶ場合は、スクール・サポート・スタッフや部活動指導員など、外部スタッフとの連携を深め、密に情報共有を図っていくことなどを記述。
・教員個人として取り組みやすいのは⑨〜⑭で、効果的にICTの活用を図ること、周囲の教職員から学びながら取り組んでいくことなどを述べる。
【結論】本論で挙げた2つだけでなく、その他の項目においても、可能な限り取り組んでいく姿勢を示す。また、業務の効率化ばかりに注力して教育活動が疎かにならないようにする姿勢を述べる。
面接の質問例&模範回答
質問例
学校の「働き方改革」が進められています。
あなた自身、どのように「働き方改革」に取り組んでいきますか。
質問例
自分一人でも取り組める「働き方改革」としては、具体的にどのようなことが挙げられますか?
質問例
「働き方改革」を進めるにあたり、何か注意すべき点はありますか?
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1月号の誌面では、この他にも「働き方改革」に関して出題された全国の試験問題や、よく出る答申等の資料や押さえるべきポイントなど掲載しています。ぜひお手にとってご覧ください。