一般教養の出るとこチェック:自然分野 ~数学、理科~

教員採用試験は自治体ごとに出題傾向が変わってくることは、みなさんもご存知のことかと思います。特に、その傾向が顕著なのが「一般教養」です。例えば、時事問題のみ出題する自治体、ローカルの問題のみを取り上げる自治体などなど。教採試験まであと約4カ月をきった今だからこそ、志望自治体の傾向をしっかりと把握し、短期間で出るとこだけを効率的に学習していきたいところです。

ここでは、最新の2024年実施(令和7年度)教員採用試験で出題された自然分野の問題の中から、厳選して取り上げます(※本誌掲載の問題より一部を抜粋。また、掲載の都合上問題の一部を改めている箇所がある)。

※自然分野の「出題頻度表」は、ただいま発売中の『教員養成セミナー』3月号に掲載しています。

Challenge! 2024年実施試験|自然分野

(※本誌掲載の問題より一部を抜粋。また、掲載の都合上問題の一部を改めている箇所がある)

問題1 次のうち、 x についての方程式4x -4=ax -10の解が2のとき, a の値を選べ。(群馬県一部改題)

⑴ -8  ⑵ -4  ⑶ -2  ⑷ 7  ⑸ 12

問題2 次の各問いに答えよ。(埼玉県・さいたま市)

⑴ 次の図において、三角形ADEと四角形BCEDの面積比として正しいものを選べ。

① 1 : 6  ② 1 : 7  ③ 1 : 8  ④ 1 : 9

⑵ 2個のさいころを同時に投げるとき、出た目の数の和が5の倍数になる確率として正しいものを選べ。ただし、さいころは、1から6までのどの目が出ることも同様に確からしいものとする。

問題3 4つの正方形で表されるマスの中に、下図のように正方形の頂点から頂点へ2本の線を引いた。このとき交点にできた角xの大きさを選べ。(大阪府・豊能地区・大阪市・堺市一部改題)

⑴ 120°  ⑵ 125°  ⑶ 130°  ⑷135°  ⑸140°

問題4 電磁石は鉄を引きつける力を変えることができるが、電磁石の強さを強くするための条件として正しい組み合わせを選べ。(神戸市一部改題)

① 電磁石に流れる電流を大きくする。
② 電磁石に流れる電流を小さくする。
③ コイルの巻き数を多くする。
④ コイルの巻き数を少なくする。

⑴-①  ⑵-①、③  ⑶-①、④  ⑷-③

問題5  次のうち、魚類( ① )、は虫類( ② )、鳥類( ③ )の分類として正しい組み合わせを選べ。(愛知県)

⑴ ①メダカ ②イモリ ③ニワトリ
⑵ ①サンショウウオ ②カメ ③コウモリ

⑶ ①タコ ②ワニ ③ウズラ
⑷ ①タツノオトシゴ ②ヤモリ ③ペンギン
⑸ ①ウナギ ②カエル ③カモノハシ
⑹ ①イルカ ②カメレオン ③キジ
⑺ ①サメ ②ウニ ③ダチョウ

問題6 次の各文は、宇宙について述べたものである。正しいものを選べ。(京都市一部改題)

⑴ 火星は、太陽に近いため、気温は非常に高温となり、明るく輝いて見える。
⑵ 木星は、大部分が水素とヘリウムからできており、これらが大気層を形成している。
⑶ 金星は、大きさ、質量ともに地球の約10分の1の小さな惑星である。
⑷ 太陽がさそり座と重なるのは、10月初旬である。
⑸ 織姫と牽牛に例えられる2つの星は、アルデバランとアルタイルである。

問題7 次のうち、日本の夏の天気に大きな影響を与える、あたたかくて湿った気団を選べ。(栃木県一部改題)

⑴ シベリア気団  ⑵ オホーツク海気団  ⑶ 長江気団  ⑷ 小笠原気団

(解答・解説)

問題1 ⑷ 
➡4x-4=ax-10の解が2なので、x に2を代入すると、与式は8-4=2a-10となる。これを整理すると、2a=14なので、a=7

問題2 ⑴-③ ⑵-② 
➡⑵2個のさいころを同時に投げるときの全ての目の出方は、6×6=36 出た目の和が5の倍数になるのは、(1、4)、(2、3)、(3、2)、(4、1)、(4、6)、(5、5)、(6、4)の7通りであるから②となる。

問題3 ⑷ 

問題4 ⑵ 
➡⑵電磁石の強さは、電磁石に流れる電流が大きいほど、コイルの巻き数が多いほど強くなる。

問題5 ⑷ 
➡魚類は基本的に一生水中で生活をし、えら呼吸を行い、ひれを用いて移動し、体表はうろこで覆われている。は虫類は基本的に一生陸上で生活をし、肺呼吸を行い、体表はうろこで覆われているか甲羅をもつ。鳥類は基本的に体表が羽毛で覆われた恒温動物で、歯はなく、翼をもち、二足歩行を行う。

問題6 ⑵ 
➡⑵木星、土星、天王星、海王星などの木星型惑星の大気の主な成分は、水素とヘリウム。

問題7 ⑷ 
➡⑷夏は「南高北低」と呼ばれる気圧配置になり、あたたかく湿った小笠原気団が発達する。


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