教育史人物(NO.4) コメニウス

教採試験の教育史&教育心理でよく出題される重要人物。
なかなか覚えられないという受験生のみなさま!!人物イラスト&キーワードをセットで覚えておけば、試験で対応できる問題も多いです。見て・読んで覚えて完璧にマスターしちゃいましょう!


重要ポイント!

●すべての人に、世界のあらゆる事物についての共通の知識や技術を教えることを目的とする汎知主義(パンソフィア)に基づき、感覚的実学主義を主張した。

●当時の教師が一方的に教え込む教育(暗記や暗唱など)を批判。子供に自然の事物そのものを観察させることによって、具体的、感覚的に理解させる直観教授(実物教授)の方法をとり、体系的教育学の書『大教授学』(1657)を著した。

●著書『世界図絵』(1658)は、世界初の絵入り教科書で、『大教授学』の構想を具体化したもの。各項目は、絵と絵の解説で構成されている。

【主な著書】『大教授学』『世界図絵』 など。
                  


覚えておきたい+用語

実学主義
実学主義は、形式化した人文主義の教育に対する批判として17世紀に発展した教育観。実生活に役立つ知識や観察・実験・経験を重視した。感覚的実学主義は、感覚を通して自然の事物を認識することを重視。ベーコンを始祖とし、ラトケコメニウスなどがいる。