熊本市 令和8年度(2026年度=2025年実施)試験の実施要項を発表

熊本市教育委員会は4月14日、令和8年度(2026年度=2025年実施)熊本市立学校教員採用選考試験の実施要項を発表し、同日より出願申請の受付を開始した。

熊本市の1次試験(大学3年生チャレンジ選考を含む)は6月15日(日)に、2次試験は7月27日(日)および7月28日(月)〜8月9日(土)までの間の指定日に、また、高校商業を対象に実施する「高等学校改革に伴う特別選考」については7月28日〜8月9日までの間の指定日に、それぞれ行われる。
合格発表は1次(大学3年生チャレンジ選考を含む)が7月8日(火)、2次(高等学校改革に伴う特別選考を含む)は9月中旬(前年度試験では9月11日)の予定。

志願書の受付期間は、4月30日(木)17時15分までで、電子申請による受付となる(別途、特別選考志願者、1次試験の全免除または一部免除申請者および加点申請者は必要な提出書類を熊本市教育委員会あてに簡易書留で郵送する。なお、申込み後に熊本市の臨時的任用教員〈常勤講師、養護助教諭〉、育児休業代替任期付教員または学校栄養職員として採用された方は、5月8日〈木〉までの間に1回に限り1次試験の免除申請を変更することができる)。

今年度の採用予定者数は、幼稚園(一般)1名(前年度採用予定者数2名)、幼稚園(特別支援教育推進)1名(同1名)、小学校(一般)127名(同124名)、小学校(特別支援教育推進)29名(同20名)、中学校・高校(一般)69名(同115名)、中学校・高校(特別支援教育推進)18名(同30名)、高校(高等学校改革に伴う特別選考として実施する「商業」)1名(前年度は商業と情報の合計で2名)、養護教諭7名(同14名)、栄養教諭3名(同6名)で、小学校以外のすべての区分で前年度より採用予定者を減らしている。

今回の試験での主な変更点は下記の通り。
①「大学3年生チャレンジ選考」の実施(※詳細はこちらの記事を参照)
大学3年次に、前倒しして1次試験の教職科目と専門教科、特別支援教育の試験を受験できる「大学3年生チャレンジ選考試験」を実施する。令和8年度試験の1次試験において一定の点数を満たした大学3年生を「選考通過者」とし、選考通過者が4年生になり、令和9年度試験(2026年実施)において、選考通過した校種等・教科等で受験する場合に1次試験を免除する。なお「大学3年生チャレンジ選考試験」で不合格になった場合でも令和9年度試験では一般選考等で受験することができる。

②大学推薦制度(1次試験の全免除)の対象校種等を拡大し、評価の「優」以上を80%以上から「70%以上」に変更。
小学校一般に加え、「小学校特別支援教育推進」「中学校・高等学校一般(国語・数学・理科・美術・家庭・英語)」「中学校・高等学校特別支援教育推進」も大学推薦制度の対象とし、大学3年(大学院は大学院1年)までの取得単位科目の評価が「優」「良」「可」のうち、「優」以上が70%以上である志願者については1次試験をすべて免除とする。

③熊本市の臨時的任用教員等を対象とした1次試験の全免除を24か月以上経験から「12か月以上経験」に変更。
令和7(2025)年5月1日の時点において、熊本市立学校の臨時的任用教員(常勤講師、養護助教諭)、育児休業代替任期付教員または学校栄養職員として任用されており、令和2(2020)年4月1日から令和7(2025)年4月30日までの期間内に通算で12か月以上の勤務経験がある方については、1次試験をすべて免除とする。

④過去に国公立学校において正規教員の経験がある方を対象とした1次試験全免除制度の新設。
過去に国公立学校(熊本市立学校及び熊本県公立学校を含む)における正規教員(任期を定めて採用された教員を除く)として勤務していた方で、令和7年4月30日までに、受験する同校種・職種・同教科で通算して36か月以上の勤務経験(休職及び育児休業等の期間を除く)となる方は、令和8年度試験の1次試験を全免除とする免除制度を新設する。

⑤国公立学校において臨時的任用教員等の経験がある方を対象とした、1次試験全免除制度の新設(※対象校種・教科等制限あり)
国公立学校(熊本市立学校及び熊本県公立学校を含む)における臨時的任用教員(常勤講師)、育児休業代替任期付教員として任用されている方またはされていた方で、令和2年4月1日から令和7年4月30日までに、受験する同校種・同教科で通算して36か月以上の勤務経験(休職及び育児休業等の期間を除く)となる方は、以下の対象校種等に限り、令和8年度試験の1次試験を全免除とする免除制度を新設する。
※対象校種等→「小学校一般」「小学校特別支援教育推進」「中学校・高等学校一般(国語・数学・理科・美術・家庭・英語)」「中学校・高等学校特別支援教育推進」

⑥特別支援教育推進区分(一般との併願を含む)については、採用後2年以内の免許状取得で受験可能とする。
特別支援学校、盲学校、聾学校、養護学校教諭のいずれかの普通免許状を持っていなくても、教育職員免許法認定講習等により、原則、令和10(2028)年3月31日までに取得することを条件に受験可能とする。

熊本市教育委員会・令和8年度(2026年度)熊本市立学校教員採用選考試験実施要項(PDF)
https://www.city.kumamoto.jp/kiji0032481/3_2481_up_8tjrrx4t.pdf

熊本市教育委員会・熊本市立学校教員採用選考試験情報
https://www.city.kumamoto.jp/kiji0032481/index.html