教採には、どのような人が合格しているのでしょうか。編集部が長年、多くの合格者を見てきた中から、いくつか共通点を挙げてみました。
その①「 確かな専門性」と「豊かな人間性」をもつ人

教員は「確かな専門性」をもって、子どもたちに授業ができる人とのイメージをもつ人も多いと思います。ただ、それだけではなく、協調性やコミュニケーション力など「豊かな人間性」も求められます。近年は特にその傾向が顕著で、筆記試験で高得点を取った人が、面接試験で落とされてしまうことも珍しくありません。各自治体が求める教師像を見ても、人間性豊かな人材を求めていることが分かります。

その② 計画的にコツコツと対策ができる人

わずか数カ月の受験勉強で合格を勝ち取ってしまう人も、確かにいます。ただし、それはごく一部のレアケースにすぎません。合格者の大半は、計画的にコツコツと対策を重ねた人たちです。「気分にむらがある」「ついついなまけがち」という自覚がある人は、事前に学習計画をしっかりと立て、自らを律しながら着実に対策を進めていくようにしましょう。
その③ アンテナが高く、情報収集力のある人

教採を突破するには、情報収集力も必要です。使いやすい参考書や問題集、よく出る領域やよく問われる用語、効果的な学習方法、受験自治体の発信するニュース、教育界の話題など、より多くの情報をもった人ほど優位に進めることができます。本誌『KYOUSEMI』やネットニュース、SNSなども活用しながら、積極的に情報収集をするようにしましょう。
その④ 高いモチベーションを維持し続けられる人

教採は、筆記試験から論作文試験、面接試験に至るまで非常に幅広く、学習&対策すべき事柄は膨大な量に上ります。積み上げられた参考書を前に、途中で心が折れてしまう人もいます。時に「なぜ教員になりたいのか」という問いとも向き合いながら、高いモチベーションを維持し続けるようにしましょう。一緒に受験する仲間を見つけ、励まし合いながら、共に対策を進めるのも効果的です。
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新しい『KYOUSEMI』の最初の特集は、2026年実施試験に向けての「教採」攻略法! 教採って何? 対策はどうすればよい? などなど、これから教採の勉強を始めるみなさんが知りたいこと、必ず知っておいてほしいことをギュッと詰めた「教採」攻略のための完全ガイドです。また、気になる教採「共同実施」についても、文科省の方に現在の状況を伺いました。ぜひお手にとってご覧ください。
